はじめに
今年はUI/UXを学んでいこうと心に決めています。そんな時、本書の帯に書かれていた「人々の心を捉えるにはどうすればよいのか?」を見て手に取りました。
本書は独立した100の項目にまとめられていて、気になる項目から読むことが出来ます。初めのページから読み進めることはもちろん、「こういう時はどうすれば良いのかな?」っという感じに対象の項目だけを読んでも役に立つ書籍です。
インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針
- 作者: Susan Weinschenk,武舎広幸,武舎るみ,阿部和也
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/07/14
- メディア: 大型本
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特に気になった項目についてまとめていきます。
36.時間は相対的である
77.人は忙しいほうが満足を感じる
人は待たされるとストレスを感じてしまうそうです。空港の手荷物受取のお話が分かりやすく、以下の場合では2番目のほうがイライラするでしょっと書かれていた。
1.飛行機を降りてから手荷物受取所まで12分かかって、直ぐに荷物を受け取る
2.飛行機を降りてから手荷物受取所まで2分かかって、10分待ってから荷物を受け取る
待たされてるっと思われるとストレスを与えてしまうので、時間がかかる処理の場合は待たされていると思われない作りにする必要がありますね。
しかし、ラーメン店は少し混んでいるほうが「おいしいかも」と思って並ぶので、待つことを自分で選ぶと状況は変わると思いました。「93.選択肢が多いほうが思いどおりになっていると感じる」でも書かれてますが、選ぶことが大切ですね。
6章 人はどうすればヤル気になるのか
「50.目標に近づくほど「ヤル気」が出る」〜「62.人は自律性をモチベーションにして行動する」に渡ってヤル気を高めるUIについて書かれています。ゲーミフィケーションの要素「課題」「報酬」「交流」が感じられる項目が多く、改めてゲーミフィケーションは大切だと感じました。
適度なストレスと届きそうな報酬、程よいライバル、それらを取り入れることは熱中する製品を作るヒントになりそうです。
8.人は視野の中の変化を見逃すことがある
新しい機能が入ったことをユーザーに伝える方法は難しいなと思います。本項目では点滅や音を使わないと変化に気づかないと記載されていますが、ユーザーがあえて使わない場合にしつこくアピールすると不快に感じると思います。ユーザーが操作をしながら必要な時に必要な機能に気づけると良いと思うのですが難しいですね。ユーザーによって改善策は変わると思いますし、プロダクトによっても改善策は異なると思います。
本書はヒント集
色々な気づきを与えてくれる書籍でした。どうすべきかも書かれているので、実践して評価して改善を繰り返していけばより良いUIになると感じました。