はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きなITエンジニアが日々から学んだことをアウトプット

理想を語れる組織をつくろう / Cybozu UX Cafe 理想のデザイン組織について語ろう に参加した

2020/04/24 に開催された【オンライン開催】Cybozu UX Cafe 理想のデザイン組織について語ろうに参加しました。僕はソフトウェアエンジニアでデザイナーではありませんが、良いモノづくりをするにはUXの理解がたいせつだと考えてデザインについても学んでいます。
今回の勉強会は4名の方がそれぞれのデザイン組織について発表されました。

cybozu.connpass.com

どの組織もメンバーの個性を伸ばしてプロダクトを良くしようと感じました。これを良くすれば売れる。これを作れば売れる。そういう時代ではなくなり、ユーザーニーズを早く見つけ、早く市場に出すことが重要になっています。なにが売れるか分からない不確実性に対応している4者4様の組織づくりを学びました。

みなさんのそれぞれの発表で学んだことをまとめて、さいごに気づいた共通点をまとめます。

サイボウズデザイン組織改善事例」 柴田 哲史さん(サイボウズ株式会社)@satosh923

  • プランニングからデザイナーが入ることで製品は良くなる
    • 「製品が出来てからフィードバック」から、「企画→リサーチ→設計→デザイン」で早めのフィードバック
  • 理想のデザインプロセスの探求を毎週実施
  • フィールドリサーチでリアルな課題を見つける
  • スクラム時代のマルチプレイヤー
    • リサーチもできるデザイナー
    • デザイン&リサーチに名称を変更
  • 個性を伸ばせるようにサブチームに分割

デザインチームが個性を伸ばせるように1チームをサブチームに分割するまでの道のりの話でした。「理想のデザインプロセスの探求を毎週実施」された話が参考になりました。対話を繰り返すことでお互いの個性を知ることもできそうですし、組織を自分たちで変えていくという意識に繋がると思います。

プランニングにデザイナーも入る話も良かったですが、プランニングに入る分、デザインを書く時間は減ると思うので対策が気になりました。

また、UXの勉強会でスクラムという単語が聞けたのは驚きです。スクラムが浸透しているんですね。

「SmartHRのプロダクトデザイン グループで考える理想のデザイン組織」佐々木 勇貴さん (株式会社SmartHR)@tyoys00

www.figma.com

  • 理想の組織:それぞれが異なったスキルを持って連携できる組織
  • デザインが取り組むべき課題は広範囲なのでひとりがすべて実践するのは無理
  • SmartHRの価値観:100の問題を100人で1問ずつ解く組織
  • 社内にも社外にも共通言語や価値観を発信することでシナジーが生まれる

それぞれが異なったスキルを持って連携できる組織

これにすべてが詰まっていますね。僕もチームを形成するときに意識していることです。誰の個性も消さず、むしろ全員の個性が高まるようなチームになりたいと思っています。「100の問題を100人で1問ずつ解く組織」も優先度の高い課題を全員で解決しようとするスクラムの価値観に近いと感じました。それを組織としてされているのは自分の理想に近くて良いなと思いました。

SmartHRさんは「アジャイル推進室」も進められているので注目しています。

tech.smarthr.jp

「なぜ組織でモノを創るのか」金子 剛さん(600株式会社)@tsuyoshi_osiire

  • 組織で「共」に「創」【共創】
  • 歴史から紐解くモノづくり
    • 古代よりヒトは分業することで進化した
    • 現代はすぐにコモディティ化する
    • 常に新しい「意味的価値」を生み出していく
  • エキスパート×コラボレーションで生み出す

分業により進化してきた歴史から現代に求められる意味的価値について話はとても興味深かったです。今は多様性が求められていてエキスパートが共創できる組織は納得です。

意味的価値の構築は不確実性が高い」と紹介がありました。不確実性へのアプローチはアジャイルが一つの方法ですね。コレボレーションを生み出すチーム作りとアジリティを高める活動。スクラムマスターの腕の見せ所な気がします。

「freee におけるデザイン組織」神戸 慎一さん(freee株式会社)@kambielden

  • 速度重視から組織をスケールするフェーズへ
    • UXの役割は多い
    • 3チーム体制に変更
  • プロダクトで実現したいこと
    • プロダクトを通してマジ価値な体験をユーザーに届けきる
    • マジ価値:ユーザーにとって本質的な価値があると自信をもっていえること
  • 取り組み
    • スキルマップ定義
    • 計画的な採用
    • UX起因のプロダクト提案を増やす

組織をスケールアップするために取り組まれた話でした。「プロダクトを通してマジ価値な体験をユーザーに届けきる」の「届けきる」に強い意志を感じました。

取り組まれた結果、リサーチやユーザーテストが組織に根付いたと話されていて課題もありつつ根気よく取り組まれたことは尊敬です。

デザイナーのスキルマップも一部紹介頂きました。

  • コアスキル
    • リサーチ
    • 情報設計
    • UI設計
  • ソフトスキル
    • 進め方
    • 影響度
    • リーダーシップ

さいごに

みなさんのお話には以下の共通点を感じました。

  • 個性をのばす多様性なチーム
  • デザイナーだけでなくプランナーなどと共につくる
  • リサーチを当たり前の文化にする
  • 価値観を合わせる

金子さんの話にあった「意味的価値」をつくるために進化させ続けた結果の共通点だと思います。

プランニングの段階から個性と個性をかけあわせてアイデアを出し、それがユーザーニーズに合っているかリサーチしながら作りつづける。ただ、個性だけではブレたプロダクトになるので価値観を合わせる。とても大切なことだと思いました。

また、もう一つ大切なことは理想の組織やプロセスについて対話しつづけることだと思います。変化に敏感になり、変化に適応できるように僕もチームで理想について定期的に話したいと思います。

理想の探求をチームや組織で継続的に行って誰も見たことのないプロダクトを生み出したいと思います。


運営のみなさま、発表のみなさま、素敵なイベントをありがとうございました!

参考

「なぜ組織でモノを創るのか」の発表者の金子さんは自身の内容をまとめられています。
note.com