2日で人生が変わる「箱」の法則を読みました。

2日で人生が変わる「箱」の法則 決定版 人間関係のモヤモヤを解決するために
- 作者:アービンジャー・インスティチュート
- 発売日: 2017/06/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この本は人間関係に問題を抱えている主人公が2日間の更生プログラムで自分自身の問題に気づき、学び、変わっていくストーリーです。ストーリを通じて書名にある「箱」とは何か、なぜ入るのか、どうやって出るのかを学ぶことができます。そして、この「箱」の外に居続けることが人間関係を良くすることに繋がります。
人間関係の問題は誰でもない、あなた
職場でも家庭でも大なり小なり人間関係に悩みます。ギスギスした悩みだけでなく、成長させたいけど接し方が分からない、信頼関係が気づけないなどなど。
そのすべての問題は「あなた自身」なのです!と言われると驚きですよね。「そんなこと言ってもあいつが・・・」と自分は正しく、相手は間違っていると思ってしまいがちです。それはすでにあなたが「箱」に入っているからです。
「箱」に入ってしまうと相手を人ではなく道具として見てしまいます。なので、相手の状況などお構いなしに「こうすべき」とか「自分は正しい、相手が間違っている」と考えてしまいます。こうなれば悪循環です。相手もそんな自分に良い感情を抱かないので攻撃的になり、ヒートアップしていきます。
「箱」の種類
本書では4種類の「箱」が紹介されています。「優越」「当然」「体裁」「劣等感」それぞれの箱でどう感じているのか、どう振る舞うのか、自分をどう見るのか、世の中をどう見るのか特徴が違います。具体的な内容は本書を読んでみてください。
自分の過去を振り返ってもあの時は箱に入ってたなと思うことがあります。今思うとイライラしていたのが不思議に感じますが、その時は「箱」に入っていたので気づけません。
「箱」から出よう
じゃあ、具体的にどうすれば良いんだよっと言うことも本書に書かれています。本書では4ステップに分けて箱から出ていくのですが、僕が「やっぱり大事だよなー」と感じたことは相手を理解しようとすることです。(本書では「3.状況をあらためて考える」にあたります。)こちらも詳しくは本書を読んでみてください。
上司と部下、親と子など、立場が違うと思いこみで理解してしまって、自分の正しさを押し付けて人間関係に亀裂が生じます。意見が違ったときに必要なのは勝ち負けではありません。全員で納得できる答えを全員で見つけることが大切です。
成長を望むのは悪いこと?
この本を読むと「相手は変えられない。変えられるのは自分だけ」ということがわかります。それは僕も同意です。じゃあ、「相手に成長して欲しい」と思って行動することは悪いことなのか?と疑問が出てきます。ストレッチゴールを決めて変わらないと達成できない状況を作るのは悪なのか。
その答えは本書の「CHAPTER.22 平和の戦略」に書かれていました。とうぜん悪いことではありませんでしたが、お互いに箱の外に出ることが大切だと学びました。相手だけでなく、自分もです。
いきなりストレッチゴールを決めて、頑張ろう!じゃなく、何になりたいのか、何に困っているのか、何が好きなのか、何が楽しいと思うのか、対話を通してお互いに目指したい方向を見つけてからストレッチゴールを決めましょう。
1on1をしているのならその場を活用すると良さそうです。
まとめ
- 2日で人生が変わる「箱」の法則を読んだ
- 「箱」に入ると相手を道具として見てしまう
- 人間関係は「箱」から出ること、相手を理解することで良くなる
- 「箱」に入っているのは自分なので、まず自分から出る
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