はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きが日々から学んだことをアウトプット

新しい組織を考えるきっかけになる一冊「冒険する組織のつくりかた「軍事的世界観」を抜け出す5つの思考法」

「問いのデザイン」以来、安斎さんの本は出るたびに読んでいると思う。安斎さんの本はいつも新しい発見があるし、実践で使いやすい形に整理されているため実用性も高いと思う。今回のテーマは「冒険する組織」。安斎さんはワードセンスが良い。雰囲気が伝わりつつもキャッチ―だ。ワクワクする。本書では組織を統率し戦略的にビジネスを進める軍事的世界観と対比し、各人が自分なりの目的を探索し仲間と協力しながら進める冒険的世界観が提案されています。

以下の2つの本と通ずる部分があると思いました。以下はどちらも個人を中心に組織を考えています。本書も個人が中心というわけではありませんが、個人の生き方を大切にしている点では似ている部分があります。
iucstscui.hatenablog.com
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各レイヤーに橋をかける

本書は著者が経営されているMIMIGURI社で提唱しているCCMがテーマになっている。CCMは本書を読むか下記のページが分かりやすいと思う。
軍事的世界観から冒険的世界観へ。3,200人以上が登録・視聴した『新時代の組織づくり』ウェビナー開催レポート | ayatori - MIMIGURIの人や事業を紐解くメディア

「個人のやりたいこと」「組織で実現したいこと」は当然ながら異なる。組織と事業、事業と世界でも同じことがいえる。完全に一致することはないだろうから、その差を認識して両立するように整合することを目指す考え方だ。たとえば、「[KEY1] 現場の目標にこそ「追いかけたくなる意味」を込める」では組織として数値目標が欠かせないことを理解しつつ、個人が追いかけたくなる問いを埋め込んだ目標を提案している。

それぞれの目的はそれぞれの立場として必要だ。そこに対してお互いが自分都合だけで「あーだ、こーだ」いっても解決はしない。個人的には一致しないそれぞれ(個人や組織など)に橋をかけるイメージが浮かんだ。それぞれ目的は違うけど、橋をかけて行き来することで協力できる部分を見いだすイメージ。本来なら交わらない島通しを橋で繋げて交流できるようにするイメージだ。

自社に合わせてCCMのフォーマットで考えてみるのはおもしろそうだ。また、1on1でも組織の目的は伝えつつ、相手の目的をヒアリングし、お互いに差は自覚しつつも、協力できるようなことを進めてみたいと思った。本書で紹介されている深い自己紹介もいいなぁ。お互いに「推し合う関係性」になるというワードも良い。

問題の目線合わせは意識できてたかも

「KEY 7:チームの問題解決は「目線合わせ」が9割。「解くべき問い」を見つける」は意識できていると思った。ただ、自分が大切にしていたことに気づけていなかった。チームとして問題が起こったとき、解くべき課題をチームで合わせることを意識していた。状況を整理して、問題を分解して、一番大きな要因について対話し、決める。決めたらそれを改善するために行動して、計測して結果を確認する。ということは意識してやっていた。改めて大事なのだと実感した。

KMQTというふりかえりフォーマット良い

KMQTの詳細は本書を読むか下記ページを見ていただくと詳しくまとまっている。
"もやもや"を開きあう可能性の探究〜約1年の"もやもや"研究記〜|瀧 知惠美@デザインの実践と研究の狭間
M(MoyaMoya)という緩さのあるキーワードになれば気になることが出せるし、TryだけでなくQ(Question)があることでチャレンジすることに柔軟さが出ると思う。むかし、アジャイル系のコミュニティーでふりかえりについて話していた時「ふりかえりはTryが出せなくても共有するだけで効果がある。Problemがあれば人は解決したくなるから自ずと改善される」と仰ってて目からうろこだったことを思い出した。

社内勉強会を改善したい

「KEY 17:ボトムアップの「勉強会」から、変革のうねりを全社に広げる」で社内勉強会を推している。事業のことや組織のことをテーマに勉強会して経営を巻き込みつつ、変革を起こそうという内容だ。参考にしたいと思ったのが巻き込み方だ。勉強会を立ち上げはするのだが巻き込み方が苦手で、一人で頑張ってしまう。変革の同士になってもらうためにも巻き込むスタイルは進めていきたい。結局、個人の力で何かするのはすぐに限界が来る。巻き込まないと大きなことはできない

さいごに

本書は「冒険する組織」ということで、組織づくりについて多くの気づきを与えてくれる本だ。取り上げていないKEYも沢山あるので、気になったら手に取って見て欲しい。組織と人の成長について考えている方にはお勧めできし、それが成長できればビジネスにも影響する。チームや組織に携わる人にお勧めできる一冊だ。