はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きが日々から学んだことをアウトプット

『アジャイルよもやま話 ~ 川口 恭伸さんとアジャイルの歴史を振り返りながら学ぼう !』に参加しました。

アジャイルよもやま話 ~ 川口 恭伸さんとアジャイルの歴史を振り返りながら学ぼう !』に参加しました。

イベントはこちら


どんなイベントだったか

イベントのタイトル通りなのですが、アジャイル歴史をたどりながらこれからの開発はどうなっていくのか考えるイベントでした。90年代、2001年以降、2009年以降と3つに区切って「先アジャイル期」「アジャイル期」「DevOps期」と名付けそれぞれのアジャイルはどうあったのか説明されました。そして、2022年。コロナなどで生活が変わった今、どうなるのか?そのような問いかけで終わるイベントでした。

詳細を知りたい方は上記connpassからアーカイブ動画へのリンクがあるので、そちらをご覧ください。また、川口さんのスライドも公開されていましたので、そちらをご覧ください。

それぞれの期の発表で良いなって思ったことをまとめておきます。

アジャイル期:スクラムの源流知れて良い

スクラムは「The New New Product Development Game」という野中さんと竹内さんの論文が源流だというのは知っておりましたが、「進化生物学と複雑適応系」というソフトウェアとは程遠い学問も参考になっていることを知りました。
ソフトウェアとは違うジャンルを学び、取り入れたことで生まれたんだと分かりました。こういうのは一人で頑張っても限界があるので、ジャンルが異なる人と話すのが良いんだろうなと思いました。

アジャイル期:スクラム理論の理解と自己管理できるチームが重要

透明性、検査と適応。経験主義。自己管理、自己組織化、自律的、エナジャイル、他花受粉。場(ba)。スクラムに興味を持つと耳にする言葉達。改めて、歴史や事例と一緒に聞くと重要さの理解が増します。どれも、知ったときは大切だと思って大事に出来ていたけど、「あれ、いまどうだっけ?」と自信をなくします。目の前のことに囚われて意識が薄れていたなーっとふりかえっていました。

アジャイル期:対話的なファシリテーションアジャイルチームを作るコツかも

アジャイルマニフェストが生まれた合宿の話。そこには、リスペクトと自己組織化があったとのこと。誰か一人が場をコントロールするのではなく、全員で作り上げたそうです。これが対話の場の理想かもしれないと思いました。
自分が相手を尊敬することはコントロールできます。尊敬が大事であることを理解し、自分の能力は謙遜し、相手の良さを探せばよいのです。じゃあ、全員が尊敬しあうにはどうすれば良いのでしょうか。今思いつくのは、私が見つけた相手の良さをみんなに伝えていくことかも知れません。

DevOps期:10 Deploys Per Day

DevOpsの源流になる講演の解説です。「10 Deploys Per Day」は初めて聞いたスライドなのですが、とても面白そうなので見てみようと思います。
youtube
Velocity 09: John Allspaw and Paul Hammond, "10+ Deploys Pe - YouTube
スライド

雑談コーナー:回復可能性を高める

失敗しない方法を考えることに時間を使うと失敗した後の回復策を考える時間が減ってしまう。失敗を恐れ過ぎずに、失敗から回復する準備をして、チャレンジして失敗してそこから学習するサイクルを作りましょうというメッセージを受け取りました。
スクラムマスターは安心して失敗できる状況を作ることが大事だと思いました。

雑談コーナー:気になるテスラのアジャイル

テスラは会計までDevOpsになっている。お金も明らかになっていて、お金を使ってテスラをアップデートすることが推進されているそうです。ハードウェアのアジャイルというだけでも気になりますね。Agile Tech EXPOでテスラの話が記事になっているのを見つけたので見てみようと思います。
あなたが学んだアジャイルとテスラの手法は何が違うのか? 認定スクラムトレーナーが語る、テスラの真の凄さ - ログミーTech

雑談コーナー:10年後も同じことをするのか?

会社レベルでDevとOpsが分かれている場合にどういうことをされているか?という質問に対して、シンプルな解はないことを前置きにしつつ、状況に応じて解決するというお話をされました。それも一つの答えである。
それとは別に、「10年後も同じことをするのか?」という問いを投げかけることがあるそうです。今が変えられないことは分かるけど、3、5、10年後も変わらず同じことをするのか?という問いです。ドキッとする質問ですね。目の前の大きな壁だけを見て諦めるのではなく、長期的な目標を掲げて一歩ずつ変えることが大事だと考えました。

まとめ

  • 現場と向き合いつつ、時には歴史などを学びなおすと気付きがある
  • 気になる他のスライドや動画を紹介頂いたんので、見てみる
  • 10年や5年など長いスパンで変化を検討する

運営の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!