2020/08/20 に開催された「Re-RSGT! チームの自己組織化、リーダーシップ、スクラム開発で力を発揮するデザイナーについて」に参加しました。RSGT(Regional Scrum Gathering Tokyo)は日程が合わずに参加したことがありませんが、1度は参加したいイベントです。いや、1度ならず毎回参加したい。今回はそんなRSGT2020で惜しくも採択されなかったテーマのお話でした。とてもとても良い内容で今回聞けて良かったです。
スクラム開発で力を発揮するデザイナーについて —アジャイルに適応したデザイナーとは
登壇者:といださん
- kintoneのサービスに関わっている
- ウォーターフォールからスクラムに切り替えたデザイナーの話
- ウォーターフォール時代
- 問題点
- デザイン完成したってなっても懸念が見つかったり、開発が難しかったり
- それでは、デザインが完成したと言えない
- デザインを作って渡すプロセスはアジャイルと合わない
- モブプロ
- 開発チームのモブプロに混ざった
- メリット:デザインの意図が伝えられたり、開発者側からの提案があった
- バックログ
- デザイナーはデザインという手段で、ユーザーに価値を届ける
スクラムは「共につくる」が大事だと考えさせられたお話でした。スクラムのフレームワークに沿って開発するだけじゃなく、「チームで作る」のベストを考え続けることが大切だと思っていて、それに向かって行動されているのは素晴らしいですね。
以前参加した勉強会でヒトは分業し大量生産を可能にすることで進化してきたが、今は多様性が求められていてエキスパート同士がともに作ることが大切だと話されていました。
エンジニアだけじゃなく、デザイナーの方や企画の方、営業の方と共に開発できる場を作り、ほんとうに必要な価値をユーザーに届けられるようにしなければ!そう思えたお話でした。
チームの自己組織化とリーダーシップのセルフマネジメント
登壇者:Iidaさん
- なぜ組織に向き合うのか
- 組織を変えるのは人の思い
- 組織に向き合ったのは役割が与えられたからではなく、そうしたいと思ったから
- 問題を発見したときは1人なので「ぼっちからはじめる」
- ぼっちは強み
- 組織に向き合わなくても仕事は出来る。でも1人で出来ることに限りはある。組織で活動して大きな価値を生み出す。
- みんなも組織を改善をしてほしい→自己組織化を目指す
- 理想と現実
- 全員がよりよくしたいと思っている?理想はそうだけど、自分の仕事の範囲に割り切る人もいる
- 善意だけでは組織は変わらない
- 組織の課題のために行動しない理由はたくさんある
- 自治と責任と秩序
- 自己組織化と言えども何でも自由にできるわけではなく、責任が伴う
- 何を達成するべきか分かっていて、それを達成することが責任
- 難しいし、大きな力が必要(大きな力は情報と権限)
- どうやって組織に向き合うのか
- リーダーシップの役目は"場"を作る
- メンバーをその気にさせる
- みんなが自然に改善する環境をつくること
- 組織を改善すると確実にリターンがあることを伝える
- 信じて待つ
- 人に関するスキルは技術的なスキルに繋がらないので時間を使いたがらない人も多い
- 実験をスケールさせることが大切
- 失敗しても大丈夫な環境にする
- 心が折れそうになったら...一度離れても良い。そこから見える景色もある
- それを推進したリーダーは何を得るのか
- 組織に向き合う経験自体価値がある
- 人の問題は人がいる限り起きるから他の場所でも経験が活用できる
組織と自己組織化とリーダーシップについてわかりやすく言語化されていて共感できることが多かったです。特に「リーダーシップの役目は"場"を作る」というお話は「そう!そう!そう!」っとうなずいていました。チームビルディングと呼ばれたりもしますが、チームや組織の場がうまく出来ればプロダクトも良くなっていくと思っています。
テクニカルな部分に思いが強い人、プロダクトに思いが強い人、ピープルマネージメントに思いが強い人、ワークライフバランスに思いが強い人、いろんな価値観の人がそろっていて、みんながイキイキ開発できる場を作りたいと思っています。今回はその参考になるお話でした。実験が当たり前の環境を作っていきたい。
発表後のQAで「TECH HAS A COMPASSION DEFICIT(テックには思いやりの欠如がある)」という話がでてきました。テックだけに限った話ではないと思うのですが、分業すると相手の背景が分かりづらくて思いやりが足りてないと感じる場面はありますね。
builtin.com
まとめ
- 「Re-RSGT! チームの自己組織化、リーダーシップ、スクラム開発で力を発揮するデザイナーについて」に参加した
- 組織の壁を越えて共につくることが大切
- 自己組織化された組織を作り、大きな価値を提供する
- 自己組織化を活性化させるには実験できる環境が大切
僕も自分の考えややってきたことを言語化してこういった場で発表して、誰かの役に立ちたい!頑張らねば。
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