はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きなITエンジニアが日々から学んだことをアウトプット

スクラムマスターのための本 / SCRUMMASTER THE BOOKを読んだ

SCRUMMASTER THE BOOK を読みました。

実は原書である「Great ScrumMaster, The: #ScrumMasterWay (Addison-Wesley Signature Series (Cohn)) (English Edition)」がとても良い本だと聞いて、「英語だけど・・・興味のある分野だし!」っと買いました。しかし、やはり英語が読めず・・・心が折れていました。好きでも心折れることってあるんだなーって途方に暮れているとき、この本の訳を進めているという情報を耳にし、ワクワクして待っていました。ということで、待ちに待った発売です!訳者のみなさんありがとうございます!

本書はスクラムマスターについて書かれた本です。スクラムを学んだけど、結局スクラムマスターって何すればいいの?CSM(認定スクラムマスター)を取得したけど何から始めよう。スクラムは自己組織化が大切だって言われるけど、どうしたらいいの?そういった迷いや悩みに寄り添ってくれる本です。そして、それを待ち望んでいました!

この本を読み、行動して、偉大なスクラムマスターの一歩を踏み出します。

スクラムマスターとは

一旦、本書から離れてスクラムガイドスクラムマスターの項目を確認してみましょう。要約するとスクラムマスターの役割は大きく2つです。

また、CSMの研修でスクラムマスターに必要なスキルは以下の5つだと教わりました。

  • ティーチング
  • ファシリテーリング
  • メンタリング
  • コーチン
  • シチュエーショナリング

ソフトウェアエンジニアからキャリアをスタートしているとなかなか触れてこないスキルが必要とされます。また、メインの役割が支援ということで決まったアウトプットがありません。プロダクトを作っていれば何らかしらのアウトプット、アウトカムがあり、正しさを感じられますが、スクラムマスターはチームや組織の成長がアウトプットであり、アウトカムです。結果が目に見えづらく不安になることもあります

必要なスキルは広い。状況に応じてやるべきことを自分で見つけていかなければならない。そんな役割がスクラムマスターです。奥深い。そして難しい。

目次

本書はそんな悩みに答えてくれる書籍です。スクラムマスターとは何か?必要なスキルとチーム、組織との向き合い方が体系的にまとめられています。

第1章 スクラムマスターの役割と責務
第2章 心理状態モデル
第3章 #スクラムマスター道
第4章 メタスキルとコンピタンス
第5章 チームを構築する
第6章 変化を実装する
第7章 スクラムマスターの道具箱
第8章 私は信じています

チームを観察し調整する

スクラムマスターのやることの一つが観察と調整だと思っています。思っているんですが難しい。

明らかに良いこと、明らかに悪いことは気付けます。しかし、うまくいってるように見えて実は良くない状況に気づけるかが重要です。かつ、その状況にチームが気づき、チームが変わっていくように支援することはもっと重要です。そこが僕には出来てませんでした。どうすればいいのか分かってなかったのです。

本書の「第5章、6章、7章」でそのあたりが学べます。チームの発達段階を表す手法で有名なタックマンモデルか登場し、各フェーズでチームはどういう行動をするのか、スクラムマスターはどういうスキルを使うと良いのかがまとめられています。それ以外にも様々な視点で観察する手法がまとめられています。どの手法を読んでも「あー!あるある!!」っと今のチームの位置を見つけられると思います。

また、チームだけでなく自分の発言や行動を振り返るきっかけにもなりました。自虐的な発言が癖づいていて、それはチームや周りにとっても毒だなーって反省しました。日常的なコミュニケーションからチームは変わっていきます

本書を読んでチームの状態を把握する準備は整いました。僕にとって大きな武器が手に入ったなーと思います。あとはしっかりと使って、定期的に整備して、実験を繰り返していきたいと思います。

チームから組織に目を向ける

第3章は#スクラムマスター道です。偉大なスクラムマスターになるためのレベルが書かれていました。チーム支援から始まり、組織支援へと活動の幅が広がっていきます。

幅広い考え方だなーと驚いて、スクラムガイドを見直してみると、スクラムガイドにも組織を支援すると書かれてありました。どうやら僕の考えが狭かったようですね。。。

ただ、スクラムガイドにはレベル別で書かれていません。スクラムマスターの支援先とし、プロダクトオーナー、開発チーム、組織の項目が並列で書かれています。一度にすべてを考えるのも難しいですよね。なので本章のようにレベル別に活動の幅が書かれているのは一つひとつに集中できて良いなと思いました。

まずはチームをうまく支援できるスキルを身につけたいと思いますが、そこにとどまらず他のスクラムマスターとコミュニティを作って組織支援という視点でも考えていきたいと思いました。スクラムマスターという名前からスクラムチームに閉じた印象を持っていましたが、もっと幅広く活動する場所がありますね

偉大なスクラムマスターになるため

本書は色んな理論を研究し、実験した結果がまとめられていると感じました。クネビンフレームワーク、タックマンモデル、チームの5つの機能不全、などなど。理論の説明だけでなく理論に当てはめてスクラムマスターはどうすれば良いのか教えてくれます。

色んな理論を知るだけではダメで、具体的で実践可能なアクションに落とし込んで実験、検査、適応のサイクルをまわす大切さに気付かされました。

自分自身の学びもスクラムのように小さな実験を繰り返しながら進めていきます。

まとめ

  • SCRUMMASTER THE BOOKを読んだ
  • スクラムマスターが抱える悩みに答えてくれる書籍
  • 新しい視点でチームを見る方法を学べた
  • 学んだことは実践が大切
  • 理論を知り、実践し、改善するサイクルが大切だと気付いた
  • 支援先をスクラムチームに限らず幅を広げていく