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仕事、子育て、プライベート、すべてを豊かにするためのコミュニケーション / NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法

NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法の書籍を読みました。

NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)は単語を聞いたことがあるレベルでしたが、下記のブログを読んで興味を持ち、コミュニティーにもお誘いいただいたのをきっかけに読みはじめました。また、本書が書籍エクストリームプログラミングの参考文献に載っていることを知り、さらに興味が高まりました。
norihiko-saito-1219.hatenablog.com

本書は人と人のコミュニケーションに関する本なので職場以外でも活用できます。夫婦、子ども、友達、親戚、あらゆるの場面で使えます。実際にNVCを使って解決したエピソードも多数紹介されています。対立関係や意見不一致の究極形である紛争を解決したエピソードもあり、緊迫した場面から日常的な場面でも活用できる手法です。コミュニケーションに悩みがある方はもちろんなのですが、コミュニケーションに悩みがない方が読んでも参考になると思います。分かってなかっただけで日常的に暴力的なコミュニケーションをとっていたと気付けますよ。

目次

第1章 心の底から与える――非暴力コミュニケーションの核心
第2章 思いやる気持ちを妨げるコミュニケーション
第3章 評価をまじえずに観察する
第4章 感情を見極め、表現する
第5章 自分の感情に責任をもつ
第6章 人生を豊かにするための要求
第7章 共感をもって受け取る
第8章 共感の力
第9章 思いやりを持って自分自身とつながる
第10章 怒りをじゅうぶんに表現する
第11章 紛争を解決する
第12章 力を防御的に使う
第13章 自分を解放し、人に助言する
第14章 NVCで感謝を表現する

NVCとは

人が本来持っている「他者を思いやる気持ち」を引き出したり、相手と理解し合うためのコミュニケーション手法です。習得すると暴力的なコミュニケーションを抑えられます。詳細は下記サイトにより詳しく書かれています。
nvc-japan.net

僕も本書を読んで方法は理解できましたし、考え方にも大いに賛同できます。ただ、意識していないと暴力的なコミュニケーションが出てしまいます。難しい。

暴力的とは

NVCが言っている暴力は相手を直接傷つけるような言葉よりももっと広い意味です。僕の理解では自分の価値観と異なる行動に対して、良い悪いを判断して会話することが暴力的です。

日常的にしてしまってます。。。

例えば、遅刻した相手に「遅れることは悪い」と伝えたり、おもちゃを片付けない子どもに「部屋が汚いから片付けようね」と指示したり、自分の価値観で相手を変えようとしてしまいます。これが暴力的です。「片付けろ!」って強い口調で伝えることだけが暴力的ではないのです。

この本を読んで暴力的とは何かを十分理解し、実践する価値があると思いました。しかし、散らかった部屋を見ると思わず「部屋が汚いから片付けて」って言ってしまいます。習慣になっていることは簡単に変えられないですね。

じゃあ、散らかった部屋は許容して我慢するの?っと疑問が出ると思いますが、そうじゃないんです。決まったプロセスでやってほしい事を伝えるんです。

4つのプロセス

NVC1.観察、2.感情、3.ニーズ、4.要求の4要素に注目しながら、会話をします。それぞれを簡単に紹介します。

1.観察

事実と意見を分けて表現します。たとえば、「部屋が汚い」は「汚い」という意見が混ざっています。「足の踏み場がないぐらいおもちゃが広がっている」と見たままを表現します。

2.感情

自分がどう感じているかを表現します。たとえば、「足の踏み場がないぐらいおもちゃが広がっているのを見て、ビクビクします。」となります。

3.ニーズ

自分が必要としていることを表現します。たとえば、「足の踏み場がないぐらいおもちゃが広がっているのを見て、ビクビクします。それは安心して部屋を歩きたいからです。」となります。

4.要求

相手に要求することを表現します。あくまで要求であって強要ではないことが重要です。相手が心から進んで実施できなければ、理由を聞き、その理由に共感ながら、お互い納得するアイデアを見つけます。たとえば、「足の踏み場がないぐらいおもちゃが広がっているのを見て、ビクビクします。それは安心して部屋を歩きたいからです。床に落ちているおもちゃをおもちゃ箱にしまってくれませんか?」となります。

これは直接的動機を引き出す方法だ

本書には登場しないのですが、行動の動機は➀楽しさ、②目的、③可能性、④感情的圧力、⑤経済的圧力、⑥惰性の6つに分けられるといわれています。さらに①~③までは直接的動機、④~⑥までが間接的動機と呼ばれます。直接的動機は行動パフォーマンスが向上し、間接的動機は減少すると言われています。

④感情的圧力は罪悪感や期待に答えなければいけないという感情から行動します。たとえば、「汚いから片付けて」と親に言われて片付けるときは、④の動機です。親が怒っているから片付けますが、渋々なのでペースは遅いです。それを見た親はさらにイライラして負の感情が強くなり、「早く片付けて」となります。悪循環。何度も経験している。。。

NVCを使ったコミュニケーションをすると、ニーズを伝えるため要求に対して目的意識が生まれやすく要求された側も納得して行動できるのだろうと思いました。②目的が動機になるわけです。

ニーズを知り、伝えることが超重要

本書の中で個人的に一番大切だと思ったキーワードは、自分に対しても、相手に対してもニーズを知ろうとすることです。たとえば、否定的な言葉を受けたときも感情的に返答するとヒートアップして仲違いになります。否定的な言葉を使った相手はどんなニーズを持っているのかを考え、その意見について自分はどういうニーズがあるかを伝えて、お互いのニーズが満たされるアイデアを一緒に探すようなコミュニケーションがとることが重要ですね。

ニーズを知ろうとすることは共感すること

共感は1on1をやるようになってからより強く意識するようになりました。NVCのプロセスは共感が大切ですし、共感を促すコミュニケーションです。相手のニーズを理解するまで相手の話を聞くのです。発言の奥にはどんなニーズがあるのか分かるまで丁寧に会話を重ねる。それが出来ると相手と(精神的に)近い位置でコミュニケーションを取ることができ共感に繋がります。

実践にはトレーニングが必要そう

NVCのプロセスを理解することはそんなに難しくないと思います。「1.観察、2.感情、3.ニーズ、4.要求」を意識してコミュニケーションを取るだけっちゃだけです。ただ、多くのことを良い悪いで評価することに慣れた生活を送ってきたので、そう簡単にはできません。本書の中に登場するたくさんのエピソードや考え方に触れ、価値観を変えていき、実践することは必須だと思います。また、本書に中にはNVCを理解できたかどうか判断できるエクササイズが含まれています。この発言は観察か?評価か?と考えていくのです。じっくり考えればわかることも突発的にその場面に出くわすと反射的に間違った判断や行動をしてしまうこともあるだろうと思います。習得は困難ですが、身につける価値は存分にあると思います。

まとめ

  • NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法の書籍を読みました。
  • 1.観察、2.感情、3.ニーズ、4.要求の4要素で会話する手法
  • NVCによって共感を促せたり、直接的動機を引き出せる
  • 理解はできるけど、実践が難しいプロセスなのでトレーニングが必要

それぞれのプロセスを深く理解する必要があるので、興味を持たれた方は本書を読んでみてください。

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