はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きが日々から学んだことをアウトプット

Windows と Unity の環境で Android 実機テストをする方法

Windows と Unity の環境で Android 実機テストをする方法をまとめます。軽い気持ちで試してみたら色んな場所で詰まりました。慣れないことをすると時間がかかりますね。

大きく分けるとやることは3つです。
Androidバイス

PC側

  • Google USB DriverとAndroid Composite ADB Interface をインストールする
  • UnityでAndroid環境向けにビルドして実行する環境をつくる

環境

Unity:2020.3.29f1
WindowsWindows 11
AndroidAndroid 12

ご注意

インストール方法をまとめますが、公式ブログも参考に進めるのが良いと思います。公式ブログで分からない部分を本ブログや他のブログなどで補いながら進めるのが最短距離だと思います。なぜかというと、Unityバージョンによってインストール方法が違うからです。この記事も古くなっている可能性があります。この記事を参考にする場合は上記環境が近いかどうかご確認ください。
docs.unity3d.com

AndroidのUSBデバッグをONにする

AndroidバイスとWindowsPCをUSB ケーブルで接続してデバッグするために、デバイス側の開発者向けオプションを有効にします。「ビルド番号」を7回タップすると有効になります。「ビルド番号」の場所は機種によって違うみたいで、Pixel6は「設定」→「デバイス情報」→「ビルド番号」の場所にありました。

開発者向けオプション有効後は開発者向けオプションページの「USBデバッグ」をONにします。開発者向けオプションページは「設定」→「システム」→「開発者向けオプション」にあります。
f:id:iucstscui:20220220213709p:plain

これで、デバイスの設定は完了です。

Google USB DriverとAndroid Composite ADB Interface をインストールする

Windows から Androidバイスデバッグ実行するには、Google USB DriverAndroid Composite ADB Interface をインストールする必要があります。ドライバーをインストールするとAndroid Debug Bridge(adb)によりデバッグできます。

Google USB Driverのインストール
Google USB DriverはAndroidStudio経由で行いました(遠回りな気がしますが、他の方法が分からなかった)。

AndroidStudioは以下ページからダウンロードできます。
developer.android.com

AndroidStudioインストール後、以下の手順でGoogle USB Driverをインストールします。
1. AndroidStudio起動後、「Project」→「More Actions」→「SDK Manger」
f:id:iucstscui:20220220215339p:plain
2. 「Android SDK」→「SDK Tools」→「Google USB Driver」
f:id:iucstscui:20220220215644p:plain

Android Composite ADB Interfaceのインストール
PCとデバイスをUSBで接続してデバイスマネージャーを開きます。接続したデバイス(僕の場合はPixel6)がデバイスマネージャに表示されていますので、右クリックでデバイスの更新をします。「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選び、「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Android\」を検索対象にしてドライバーをインストールすると、「Android Composite ADB Interface」がインストールされます。
f:id:iucstscui:20220220224908p:plain

adb.exeの環境パスを通す
Google USB Driverインストール後、adb.exeの環境パスを通します。
adb.exeはSDK Mangerでインストールした場所の「Sdk\platform-tools」にあります。インストールした場所は以下の部分で確認できます。僕の場合は「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools」です。
f:id:iucstscui:20220220221047p:plain

上記パスをユーザー環境編集のPATHに登録し、adbコマンドを使えるようにします。

UnityでAndroidをビルドして実行する環境をつくる

この項目では2つのことをします。

  • Android Build Support をインストール
  • ビルドのプラットフォームをAndroidに変更

Android Build Support をインストール

Unityをインストールするとき、PlatformのAndroid Build Supportにチェックを付けてインストールします。
f:id:iucstscui:20220220222848p:plain

インストール済みのUnityにAndroid Build Supportを追加する場合はインストール済みのUnityの歯車ボタンから追加できます。
f:id:iucstscui:20220220222949p:plain

UnityのビルドのプラットフォームをAndroidに変更

Unityを起動し、「File」→「Build Setting」からAndroidを選択して「Switch Platform」を押すと完了です。
f:id:iucstscui:20220220223458p:plain

これで動きます

「Build And Run」を押すと、接続したデバイスでアプリが実行されます。

詰まった事

Android device is not responding!」

「Build And Run」を押下すると以下のようなエラーメッセージが表示されました。
Android device is not responding!」「Make sure USB debbuging has been enabled and that the device has authorized this computerd ・・・」
f:id:iucstscui:20220220230049p:plain

原因
バイス側がUSB デバッグを許可していないためです。
解決方法
コマンドプロンプトから「adb devices」を実行してください。デバイス側に「USB デバッグを許可しますか?」とポップアップがでるので、「このパソコンからのUSBデバッグを常に許可する」にチェックを付けて許可ボタンを押します。

それ以外にも「Build And Run」でデバイスとの接続関係でエラーが発生した場合は、手順を見直してみてください。

  • USBデバッグが無効になっていないか
  • Google USB Driverはインストールしたか
  • adb.exeの環境パスは通したか
  • Android Composite ADB Interface はインストールしたか