Z世代ヒット予測~若者の心をつかむ「4つのカギ」を読みました。
1990年代後半~2000年代に生まれた現在10~20代前半が「Z世代」と呼ばれます。Z世代は2021年のユーキャン「新語・流行語大賞」のトップ10に選出されるほどの言葉です。商品・サービスをリリースするうえでZ世代を深く知ることは重要だと思って読みました。
この本は「日経クロストレンド」が、Z世代の調査を行う専門家やZ世代経営者、Z世代インフルエンサーなどへの取材が編集された本で、Z世代の「4大インサイト」やトレンドが学べます。4大インサイトは表紙にも書かれている「正解より「納得解」」などで、これらの背景が学べます。
詳細は本書を読んでいただくとして、重要だと思ったことの一つは
繋がりと自分磨きがZ世代の価値観にある
ということです。小さなころからSNSが身近で繋がることが当たり前の世代。多様性が重要視される時代だからこそ「自分」を大切に考えるのも納得です。
わたしは携帯電話もない時代に生まれ、繋がりといえば身近な人々でした。近所の人、友達、その親。SNSと比べると狭く強い繋がりが原体験としてあります。Z世代の方々はそれにプラスして遠く弱い繋がりがあるんだと思います。歩んできた経験が違うんだから、考え方が違うのは当然ですよね。(同じ時代を歩んできても考え方は違いますが)
だから、知ろうとしないと分からないですよね。そのためにもこの本は貴重だと思いました。
また、もう一つおもしろいと思ったことは平成ギャルブームです。
「SNSで常につながる Z世代は周囲との調和を重視 する世代。 だからこそ、『私は私だし』といった自分を貫く平成ギャルのマインドに憧れがある」
今の時代のカウンターカルチャーとして平成ギャルブームが登場したんだと知りました。なぜ流行っているか分かってなかったですが、時代に合った理由があるんですね。
まとめ
「Z世代」でひとくくりにラベルを貼って考えるのは危険や偏りがあると理解しつつ、傾向を知っておくと個々を理解するときの解像度があがると思います。「Z世代」を知るきっかけになる本でした。