pmconf2023 で公開されたセッションを見ていきます。今回は「プロダクトと事業を無限にスケールするための最強のロードマップの作り方」です。
スライドと動画はこちらにあります。気になったら見てみてください。
プロダクトと事業を無限にスケールするための最強のロードマップの作り方丨SESSION 講演内容丨プロダクトマネージャーカンファレンス 2023
私が特に気になったことに絞ってまとめていきます。
気になった事
本セッションは以下のように理解しました。
プロダクトを作る時に「プロダクトビジョン」と「ロードマップ」を定義して進めることが多い。ロードマップをつくることで、開発計画が分かりやすくなり安心できるが、開発計画が固定化され変化に対応できない。だから、安心を捨てて柔軟なロードマップにしよう。「プロダクトビジョン」も「ロードマップ」も変化を前提にしよう。
以降は、本セッションを聞いて私が感じたこと、想像したことです。
アジャイルであれ
アジャイルマニフェストにも「計画に従うことよりも変化への対応を、」と書かれています。本セッションはまさにこのことを体現されているお話でした。当然、計画せずに行き当たりばったりで進もうということではありません。今、分かる情報で計画をして進めた結果、計画と違う方が良いと思ったら適応しましょうということですね。
どう変化させるのか
変化させることには肯定的ですが、悩ましーと思うことがあります。何かを進める時は①仮説を立てて、②実行して、③結果を見ると思います。このとき、③の結果によって変化させると思うのですが、どう変化させるのか、ということです。たとえば、思うような結果が出ないから、ロードマップを変えようと考えるのは短絡的ではないのか?と思います。施策の質が悪かっただけかも知れないからです。
とここまで書いたのですが、単純に仮説の質と実行の質の指標が分かればいいのかも知れませんね。
新しく知った理論
リチャード・フォスター「2重のS字曲線」
縦軸に成果、横軸にリソース(労力や資金)としたとき、S字のように最初の成果は横ばい。だが、ある局面で一気に縦に伸び、そしてまた横ばいになる。そこからステップアップするために「プロダクトビジョン」を拡張し、別のS字を作る必要がある。みたいなことです。
WRAPプロセス
「決定力!」という書籍に登場するようです。意思決定として次のプロセスを進めましょうということらしいです。「W 選択肢を広げる」「R 仮説の現実性を確かめる」「A 決断の前に距離を置く」「P 誤りに備える」気になりますね。読んでみよう。