前回に引き続きコーチングの本を読みました。
3分間コーチは副題にもあるようにコーチングスキルを身につけて、部下が活躍できるマネージャーになろう!という、マネージャーやチームリーダー向けの書籍でした。
あとがきにも書かれているのですが、3分間が重要ではありません。1分でも良いし、5分でも良くて、"短い時間で継続的にコーチすると効果がでる"という実体験から分かった方法です。
コーチングは1on1のミーティング形式で進めるものだとイメージしていたので、新しい方法を知れました。
本書に触れながら思ったことなどをまとめていきます。
目次
- 第1章 この三分間が組織を変える!
- 第2章 その瞬間をつかまえる
- 第3章 そこに、その「場所」をつくる
- 第4章 これについてコーチする
- 第5章 コーチ型マネジャーの時代
メンバー中心で考える
本書の1章でコーチングのスキルを身につけるよりも前にメンバーと話す時間、考える時間を作りましょうと書かれています。
何冊かコーチングの本を読みしたがどの書籍にも書かれています。当たり前のように思いますが、なかなかできませんね。どうしても目の前のタスクを処理することに追われてしまいます。。。
そこで、登場するのが三分間コーチです。
まとまった時間は必要なくて、仕事の流れの中で話しかけてコーチをするのです。営業から帰ってきたとき、仕事を始めるとき、ミスをしたあと、タイミングは色々あります。
また、そのようなタイミングでコーチするには常にメンバーのことを考えていて"今"必要な問いかけを準備しておく必要もあります。本書ではメンバーを知るスキルが複数紹介されていますが、特に気になったのはメンバーのデータベースを作ることです。メンバーの強み弱み、入社時期、価値観、力を発揮する状況、目標などメンバーに関することをまとめた情報です。それ以外にも日報を読んだり、表情を見たり、日に日に変わる情報も知っておきます。
そして、仕事の流れの中で話しかけるのです。
これは常にメンバーのことを気にかけてないとできません。僕もこのレベルでメンバーのこと観察したいと思いました。マネージャーがコーチするということは、メンバー中心で仕事を進めないとできないことだと考えさせられます。
問いを共有する
本書の中で一番の発見は"問いを共有する"ことです。「どんなサービスをしたいですか?」と聞いて答えてもらうだけじゃなく、「どんなサービスをしたいか?」という問いを持ったまま日々の仕事に取り組んでもらいます。それが"問いを共有する"です。
これができれば、普段と違う状況にあっても、自分に問いかけ行動でき、⾃⼰管理できるチームになると感じました。
スクラムのスプリントゴールを定義するのもこれに近いかもしれませんね。このスプリントは色々プロダクトバックログアイテムがあるけど、大切なゴールは「〇〇」とチームで共有することで、スプリント期間中の行動が自発的になりそうだと思いました。
まとめ
- 短い時間を活用して、コーチをしてみたいと思った
- まずはメンバーを知ることがなにより大事
- 問いを共有して自律的なチーム