はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きが日々から学んだことをアウトプット

人と組織の進化を加速させる システム・インスパイアード・リーダーシップを読んだ

去年、ORSC基礎コースを受講してシステムコーチングを学び、魅力に気付きました。それ以降もシステムコーチングを必要とする場面に何度も遭遇し、学びたい気持ちは高まるばかり。

システムコーチングの魅力は何かと聞かれると「人と人の関係性」を扱うことだと答えるでしょう。

考え方とか、スキルとか、そういった部分を学べるのも確かなのですが、そのすべてが「人と人の関係性」に向いているのが良いと僕は思います。アジャイルを好きになったのもチーム開発を大切にしている部分ですし、任天堂のゲームで好きなところも「ゲーム機を介したコミュニケーションの活性化」という要素があるところです。そもそも、「人と人の関係性」という部分に興味を持っているんだと思います。

システムコーチング熱が高まっている中、発売された本が「人と組織の進化を加速させる システム・インスパイアード・リーダーシップ」です。

システム・インスパイアード・リーダーシップとは何かについては引用で紹介します。

システム・インスパイアード・リーダーシップ とは関係性システム・アプローチの哲学・原則・スキル・ツールのリーダーシップ分野における応用だ
(p.51). Kindle 版.

本書で学べることは「関係性の中でどういうリーダーシップを発揮すれば良いのか、またその方法はどういうものがあるのか?」ということでしょう。

これは色々な場面で応用できます。プロジェクトのキックオフでチームが意図的な協働関係の構築したり、ミーティングで全員の声を拾え上げる考え方ができたり、対立を必要なものと捉えて関係性修復に向けて支援ができたり、意思決定の伝え方が学べたり。

リーダーシップと言えば、サーバントリーダーシップやオーセンティックリーダーシップ、シェアードリーダーシップなど様々なものがあります。どれが良い悪いはなく、場面や個人のキャラクターで使い分けたり組み合わせれば良いと思います。今回のシステム・インスパイアード・リーダーシップも同じように必要な場面で発揮すると良さそうです。


今の私に響いた部分を1か所紹介したいと思います。

感情的知性( EQ)

あなたは、自分自身の感情や感覚に気づき、それを抑圧したり、他人に投影したりせずに、上手く取り扱えていますか?自分自身の中にある様々 な自己と正しい関係を築く方法を知っていますか?自分自身の個性化の過程とその進化は、これまで何世紀にもわたって様々な学術分野で研究・検証がなされた結果、「 感情的知性( EQ)」の概念が生まれました。

フランク・ウイト・デ・ウエルド ; マリタ・フリッジョン. 人と組織の進化を加速させる システム・インスパイアード・リーダーシップ Systems Inspired Leadership (pp.255-256). CRR Global Japan. Kindle 版.

先週、コーチング体験をしてきました。コーチング体験の学び - はんなりと、ゆるやかに
コーチの方からコーチングを受けているときに「それをするとあなたはどうなるんですか?」という問いがありました。考えのベクトルが外側から内側に向く瞬間でした。日々生活をしていると、自分がなぜそれをしたいのか考えることがありません。これはEQが高いとは言えな状態でしょう。たとえば、本書を読むこともそうです。この本を読んで何を知りたかったのか?どうなりたいのか?そこまで自分の感情と向き合って買っていませんでした。

改めて本書を買ったことを考えてみましょう。
人と人の関係性に興味を持っていて、また課題感も持っている。それを取り扱える人になりたいと思っている。人の困りごとで多いのは人同士の関係性だから、それを手助けしたい。という考えを持っています。本書はそれを実現するための力になってくれる本でした。また、必要なときに読み返し、関わった人たちと正しい関係性が築けるように自身を成長させたいと思いました。


補足
※システムコーチング®、ORSC® は、CRR Global Japan 合同会社登録商標です。http://www.crrglobaljapan.com