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アジャイル、スクラムが好きなITエンジニアが日々から学んだことをアウトプット

コーチング・バイブルを読むとコーチングを体系的に学べる

コーチングについての理解を深めようと書籍を読み進めています。今回はコーアクティブコーチングを体系的に学べるコーチング・バイブルです。

そもそも、コーチングに興味を持ったのはスクラムマスターの必要なスキルに「コーチング」が含まれていたからです。スクラムマスターとして成長するために学びはじめました。問題解決や目標達成のための気づきを促して、自律的/自走/自己管理型というキーワードが似合うチームを目指します。

それでは、本書で気になった部分をまとめていきます。

コーチングとは「その人にとって充実した日々を過ごしてもらうため」の支援

人はより質の高い、つまり、より充実感に満ちあふれて、よりバランスのとれた、より味わい深い人生を求めてコーチングを受けにやってくる

本書でコーチングとは「その人にとって充実した日々を過ごしてもらうため」の支援だと書かれています。「その人にとって」とあるように、人やチームによって価値観や目標、状況が違うため、それぞれで支援方法は変えたほうが良さそうですね。

スクラムマスターとしてチームを支援する場合も同じで、チームごとに必要なプラクティス、必要な考え方が変わります。チームやメンバーを観察して、今まさにぴったりな問いかけをして、学びのきっかけを作りたいと思います。

コーアクティブコーチングの4つの信念

コーアクティブコーチングの4つの信念は以下のとおりです。

  • 人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である
  • その人すべてに焦点をあてる
  • 今この瞬間から創る
  • 本質的な変化を呼び起こす

こちらは、CTIジャパンのページにも書かれています。

www.thecoaches.co.jp

人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である

簡単に言うと「人の可能性を信じる」ですね。クライアントにとって難しい課題に取り組んでいて、クライアントが諦めそうなときもコーチはクライアントを信じられるかどうかが試されます。どんなに劣勢でもクライアントなら乗り越えられる力があると考えてコーチングするのです。

コーチがクライアントを100%信じるとクライアントは勇気を出して進めるんだと学びました。

その人すべてに焦点をあてる

別の言い方をすると、マネージャーがマネージするのは人であり、問題ではないということです。

どうしても、開発中に問題があるとその問題を解決しようと自ら手を動かしてしまいます。問題がメンバーやチームにどう影響を与えるか考えて、成長や気づきの要素があれば、問題ではなくメンバーやチームに対してアクションを取ったほうが良い場面もあると思いました。個人的にはこの信念が一番新しい発見がありました。

今この瞬間から創る

計画的に進めるのではなく、今まさに起こっている感情や衝動に反応して進めるということです。

そのためにも重要なスキルは傾聴だと感じました。本書では傾聴を3つのレベルに分類しています。レベル3(最も高いレベル)で傾聴し、話している言葉以上の空気を感じ、それに反応します。

僕は空気を読みすぎて、先回りして問題を解決しようとするところがあります。そこは人やチームの可能性を信じて、人やチームにアクションを取ったほうが良いんでしょうね。

本質的な変化を呼び起こす

具体的事ばかりに目を向けていると表面的な変化しか起こせません。やることリストを進めるだけでなく真に充実した人生を歩めるように、具体的な事とつながる本質的な価値に気づいて、変化を起こします。そのためにはクライアントにとって深い気づきが必要になります。

チームが目の前の問題ばかりに気を取られないように全体を捉えることが大切ですね。コーチングとは違いますが、システム思考やロジカルシンキングも活用できそうだと思いました。

4つの信念を活用して

どの信念もコーチングだけでなく、チームが成長するために重要な考えだと思いました。スクラムマスターが秘書的な動きでチームの課題を解決するのではなく、スクラムマスターはチームに働きかけてチームが課題を解決できるように、僕も働きかけていきたいと思いました。

3つの指針(フルフィルメント、バランス、プロセス)

コーアクティブコーチングの3つの指針が紹介されていました。

フルフィルメントの項目では「出世したい」「〇〇が欲しい」など達成したり、手に入れることで得られる充実は一時的で、すぐに欲求不満な状態になるのだと書かれています。真に充実するには自分の価値観にあった選択をし続けられているかが重要だと言うことです。

バランスはクライアントが思い込みで選択肢の幅を狭めることがあるので視点を広げること、プロセスはどんな状況でもそこから何が学べるかという視点を持ちましょうということでした。

3つの指針から

4つの信念と紐付いていますね。また、アジャイルで登場する「持続可能な開発」もつながる部分があると感じました。なにか一つの目的を達成するためだけではなく、持続的に学びながら進めることが大切だと学びました。そのためにも、自分にとっての価値を理解し、一つのことに偏りすぎず、進める過程から学び続ける姿勢を持ちたいと思います。

5つの資質(傾聴、直感、好奇心、行動と学習、自己管理)

コーアクティブコーチングの5つの資質が紹介されていました。どの項目も新しい気づきがありました。とくに気になったのは「行動と学習」です。

コーチはクライアントに行動を促します。このときクライアントが自分で決めたことを確実に実行できるように思い出す工夫を「構造化する」と言うそうです。行動を促すことがあっても、思い出す工夫まで考えることはなかったので新しい発見でした。思い出す工夫までセットで考えようと思います。

それぞれを簡単に紹介すると以下のようになります。

  • 傾聴:会話を深いレベルで聴く。言葉だけでなく空気まで感じる。
  • 直感:虫の知らせのような根拠のない感覚も必要な情報として扱う。
  • 好奇心:様々なことに好奇心を持ってクライアントに問いかける。
  • 行動と学習:クライアントに行動を促し、その行動から学べることを探す。
  • 自己管理:コーチ自身の考えや価値観を脇に置く力

本書では5つの資質が丁寧に書かれています。また、各資質に対してコーチングスキルが紹介されています。たとえば、傾聴の資質は「反映、明確化、俯瞰、比喩、認知のスキル」です。どのスキルも参考になるので、気になる方はぜひ本書を手に取って頂きたいです。

5つの資質から

4つの信念、3つの指針に比べると具体的なスキルが学べました。一つ一つに気をつけるべきことがあり、大事な考え方があります。また、スキルを使おうと考えると自分に意識が向いてしまい、低いレベルの傾聴になるため、スキルは自然に使えるようになりたいですね。そのためにも、テクニックとして覚えるのではなく感覚として理解したいと思います。

まとめ

  • コーアクティブコーチングを体系的に学べる書籍です。
  • コーチングとしてのあり方、スキルが余すことなく詰まっているのでコーチングを知る方に取って良い本だと思いました。
  • コーチングの専門家だけでなく、上司部下の関係上の注意点も書かれているので、コーチングに興味を持った管理職の方にもおすすめです。
  • スキルが具体的なのですぐに活用できます。

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