先日、カメラに関するYouTubeを見た。当然、カメラに関する話なのだが、応用ができる大切なことを感じたので残しておく。
内容は写真家 井上浩輝さんが撮影する際にどうやってF値を決めているのか。という話だ。
少しカメラの話。
F値とはカメラを撮影するときのパラメータの一つ。F値は...F2...F8...F16...と数値で表現する。F2の方はボケ感が強く、明るく撮れる。F16の方は全体にピントが合い、暗く撮れる。
よく水道の蛇口が例え話として登場する。F2は蛇口のハンドルを目一杯開けた状態。F16は水がチョロチョロ出る状態だ。同じ水の量を貯めるにはF2は1秒間水を出せばいいのに、F16は10秒間必要になる(水は明るさの比喩)。
型より理想のイメージ
さて、YouTubeに戻る。
風景写真、動物の写真、飛行機の写真、場面ごと基本のF値を紹介したあと、作例ごとのF値が紹介される。作例ごとの紹介では基本のF値通りには撮影していない。
○○で○○な写真にしたかったからF値はF14です。というように調整している。
僕が感心したことは次のような言葉だ。
・設定値よりも"どんな風に撮れてるか"の方がずっとずっと大事。
・最後は"自分の目で見て調整"が必要。
・"美しく撮る、それが大事。"
ルールよりも、理想の写真が大事ということだ。当たり前といえばそうだが、当たり前では片付けられない何かを感じた。
それは次のこと。
理想のイメージの限界が自分の成果物の限界を決める
・理想の写真をイメージできないと、理想の写真は撮れない
・理想の写真のイメージの限界が自分の写真の限界
言い換えてみる
・理想のチームをイメージできないと、理想のチームは作れない
・理想のチームイメージの限界が自分で作れるチームの限界
・理想のプロダクトの状態をイメージできないと、理想のプロダクトは作れない
・理想のプロダクトイメージの限界が自分で作れるプロダクトの限界
自分が想像する範囲内でしか、創造できないのだ。
理想のイメージを高める
別の写真家は良い写真を見ないと上手くならない。と言っていた。今回の話とつながる。
手法を学んで上手くなることも大切だが、理想のイメージも同じぐらい、いやそれ以上に大切かもしれない。
何を作りたいのか?どんな状態にしたいのか?問い続けること。
理想のプロダクト、理想のチーム、組織を学んだり、体験すること。
そして、それらを言語化すること。
そうやって理想をアップデートしていきたい。
まとめ
- 高い"理想"を持つ、それが大事
- 理想を育て続ける、それも大事
- 理想の限界が、自分の限界