はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きが日々から学んだことをアウトプット

リーダーシップを考える / ユーザベースにおけるアジャイルリーダーシップの実践 - UB Tech vol.5に参加した

前回に続き、アジャイルリーダーシップの書籍に関するイベントです。今回は「ユーザベースにおけるアジャイルリーダーシップの実践 - UB Tech vol.5」。

uzabase-tech.connpass.com

社内のアジャイルリーダーシップの発揮内容について紹介いただいたイベントでした。3つのテーマについて発表頂いたのですが、どれも興味が湧く内容でした。

イベント内容

YouTube Liveのアーカイブが公開されていますので内容はそちらをご覧ください。
www.youtube.com

スライドも全て公開されてました。ありがたい。
「1 on 1から始まるアジャイル組織の第一歩」

「自分たちで仲間を集め、育てあうエンジニア組織で起きていること」

「Zuziさん、私、リーダーにあんまり向いてないと思うんです」

私が気になったことをまとめていきますね。

1on1の目的にコーチングスキルの成長を追加する

「1 on 1から始まるアジャイル組織の第一歩」のセッションで、「1on1の目的にコーチングスキルの成長を追加する」というお話がありました。ユーザベースさんの1on1はコーチングスキルを成長させたい人が中心に行うそうです。

この話を聞いて感じたこと思ったことをまとめていきます。
1on1は相手(クライアント)のためとよく言われますが、合わせて「コーチングスキルの成長」を目的に持つことは良さそうですね。これには副次的な効果がありそうな気がします。それは、1on1の質の向上です。1on1でよく言われる問題として「ただの進捗の場」だったり「上司が一方的に話す場」だったりがあります。1on1もやれば良いわけではなく、目的 や あるべき姿 を理解していないと効果が高まらないのです。ユーザーベースさんの取り組みは「コーチングスキルを成長させたい人が中心に行う」ため、1on1のアンチパターンは起きにくそうだなって思いました。

自分たちでやる

共同経営者のマインドで採用や評価(フィードバック)に関わることで、組織にオーナーシップを持てるというお話でした。

この話を聞いて感じたこと思ったことをまとめていきます。
アジャイルが根付いている組織ですね。色々な取り組みの結果、組織にオーナーシップを持てているのも素敵だと思いました。「採用」に関わっていくのは難しい人もいそうですが、「フィードバック」であれば自分たちの近くから始められそうですね。フィードバックで知っているフレームワークSBIモデルです。Situation(状況)、Behavior(行動)、Impact(影響)を伝えることで効果的なフィードバックができるというものです。あとは、CULTIBASE Radioで紹介されていた「ポジティブフィードバック」です。中長期的なビジョンに対して伸ばした方が良いことをフィードバックしあうというものです。詳細はpodcastをお聞きください。
www.cultibase.jp

古参で知識がある立場がやるべきは、文脈(コンテキスト)を透明化するだけ

「Zuziさん、私、リーダーにあんまり向いてないと思うんです」はリーダーシップに関する失敗談から学んだことの紹介に関するセッションで、「古参で知識がある立場がやるべきは、文脈(コンテキスト)を透明化するだけ」は響きました。

この話を聞いて感じたこと思ったことをまとめていきます。
引用させていただいた「古参で知識がある立場がやるべきは、文脈(コンテキスト)を透明化するだけ」は考えが刺激される言葉です。「リーダー」と聞いて想起されるキーワードは、「ビジョンや目的の共有、指示、ティーチング、課題形成、危機感の醸成、チーム作り」などでした。「透明化するだけ」はその中に付け加えたいキーワードです。チームを信じて、解決策は伝えず、自分の持っている情報をすべて出して、チームで答えを出していく。チームで成果を出すためにはそれが必要なんですね。そのためにはスライドでもあった忍耐が大切ですね。

Q&Aでは「いつまで忍耐するのか」というキーワードが出ていましたね。非常に難しい質問だと思います。私なら、失敗しても取り返しがつくまでだと思います。多少の失敗なら良い経験になると思いますし、そのレベル感で成功したときのチームの盛り上がりは強いです。「失敗しても取り返しがつく」のレベル感は状況によって変わるので明確な定義はできませんが、そんな感じです。

二木さんのスライドは右下にも工夫があって良いですね。

まとめ

アジャイルリーダーシップをテーマにしていますが三者三様の発表で色々な刺激を受けました。登壇、運営の皆さまありがとうございました!