「図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ」を読みました。
ティール組織や学習する組織といった私の中では難解な理論が含まれており、それを図解で知れると理解が深まるかも!と思って手に取りました。読んでて特に気になった部分をまとめます。
インテグラル理論の4象限で100のツボがまとめられている
インテグラル理論の4象限とは「個人の内面」「個人の外面」「集団の内面」「集団の外面」の4つの分類のことです。それぞれの側面から考えることで多角的に考えることができます。
本書籍で学べる100のツボも4象限のどこに該当するのか明示されています。たとえば、46.共有ヴィジョンは「集団の内面」に分類されています。
ここで気づいたことは自組織の仕組みをインテグラル理論の4象限に当てはめると良さそうだということです。仕組みとしての強い部分弱い部分が明らかになるので改善が進みやすそうだと思いました。
共有のビジョンと個人のビジョン
「46.共有ビジョンとはなにか」で共有のビジョンは個人のビジョンから生まれる。最もやる気にさせるビジョンは、自分のビジョンだということが書かれています。ではどうすれば良いのか。リーダーの想いを共有し、メンバーの想いと統合しながら共有のビジョンにすると良いそうです。
やっぱり自分のやりたいことが一番やる気が出ますよね。じゃあ、どうやって進めるのが良さそうでしょうか。思いつくのは1on1などでリーダーとメンバーで想いについて対話することかなと思いました。もしくは、ワークショップ形式ですね。とにかく、対話形式で話し合う以外に手はなさそう。
近いことを感じた部分は他にもあります。
Column10 で野中郁次郎教授にスクラムを訪ねたときのエピソードが書かれていました。そこで、「野中先生、スクラムって何ですか?」と尋ねると、「スクラムとはね、こうだよ」とと肩を組んでくれたそうです。
仲間と一緒に同じ方向に進むこと、人と人が近い距離で関係性を築いてすすめること。そのように受け取りました。
あれも、これも と考える
「98.政治力を行使するとは?」で相反する目標を持つ人々が動けるように、「あれか、これか」じゃなく「あれも、これも」。2つの相反する考えを同時に抱きながら、なおかつきちんと考えられるのが、第一級の知性の証。ということです。
目標とか分かりやすそうですね。AさんとBさんの目標。Aさんと組織の目標。完全一致することは無いでしょう。わたしは共通点を探すことが多かったなっと思いますが、両方叶える方法を探すのもあるんだなと気づきました。
すこし脱線しますが
インテグラル理論にホロン構造が出てきます。ホロンとは、全体を構成する要素は別の全体としての要素(部分)ということです。これで思ったことは必ずAもBも両方を叶える目標がありそうだということです。
下の図でいうところの、A or B の円ですね。これを見つけらるようになって、結果も出せると良いな。