木下龍也さんの『あなたのための短歌集』を読んだので紹介していきます。
どういった本なのか
個人の方からお題をもらって短歌を作るプロジェクトで生まれた短歌を100選に絞って掲載された本です。本は見開きページの右側に依頼文面、左側に短歌という構成になっています。
ちょっと紹介
依頼:最近ずっともやもやした悩みを抱えています。励みになる短歌を頂きたいです。
短歌:いつからか頭の中で飼っている悩みがついにお手を覚えた
なにが良いのか
発見がある
たとえば、紹介した歌。モヤモヤ悩んでいるときはストレスが溜まります。ネガティブな状況です。それを「飼っている悩みがついにお手を覚えた」と表現することで急に悩みが可愛く感じます。状況は変わってなくても、悩みと自分を俯瞰的に見れるようになり、楽になります。
わかりやすい表現
紹介した短歌やそれ以外もそうなのですが、日常的に使う言葉や表現で作られているので読みやすいです。読みやすいため、作者の伝えたいことがダイレクトに伝わります。
依頼とセットが良い
どういう人のために書かれた短歌なのか分かることで、書かれた短歌により共感できます。