はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きが日々から学んだことをアウトプット

人間関係は「箱」から出れば良くなる / 2日で人生が変わる「箱」の法則 を読んだ

2日で人生が変わる「箱」の法則を読みました。

この本は人間関係に問題を抱えている主人公が2日間の更生プログラムで自分自身の問題に気づき、学び、変わっていくストーリーです。ストーリを通じて書名にある「」とは何か、なぜ入るのか、どうやって出るのかを学ぶことができます。そして、この「箱」の外に居続けることが人間関係を良くすることに繋がります。

人間関係の問題は誰でもない、あなた

職場でも家庭でも大なり小なり人間関係に悩みます。ギスギスした悩みだけでなく、成長させたいけど接し方が分からない、信頼関係が気づけないなどなど。

そのすべての問題は「あなた自身」なのです!と言われると驚きですよね。「そんなこと言ってもあいつが・・・」と自分は正しく、相手は間違っていると思ってしまいがちです。それはすでにあなたが「箱」に入っているからです。

「箱」に入ってしまうと相手を人ではなく道具として見てしまいます。なので、相手の状況などお構いなしに「こうすべき」とか「自分は正しい、相手が間違っている」と考えてしまいます。こうなれば悪循環です。相手もそんな自分に良い感情を抱かないので攻撃的になり、ヒートアップしていきます。

「箱」の種類

本書では4種類の「箱」が紹介されています。「優越」「当然」「体裁」「劣等感」それぞれの箱でどう感じているのかどう振る舞うのか自分をどう見るのか世の中をどう見るのか特徴が違います。具体的な内容は本書を読んでみてください。

自分の過去を振り返ってもあの時は箱に入ってたなと思うことがあります。今思うとイライラしていたのが不思議に感じますが、その時は「箱」に入っていたので気づけません。

「箱」から出よう

じゃあ、具体的にどうすれば良いんだよっと言うことも本書に書かれています。本書では4ステップに分けて箱から出ていくのですが、僕が「やっぱり大事だよなー」と感じたことは相手を理解しようとすることです。(本書では「3.状況をあらためて考える」にあたります。)こちらも詳しくは本書を読んでみてください。

上司と部下、親と子など、立場が違うと思いこみで理解してしまって、自分の正しさを押し付けて人間関係に亀裂が生じます。意見が違ったときに必要なのは勝ち負けではありません。全員で納得できる答えを全員で見つけることが大切です。

成長を望むのは悪いこと?

この本を読むと「相手は変えられない。変えられるのは自分だけ」ということがわかります。それは僕も同意です。じゃあ、「相手に成長して欲しい」と思って行動することは悪いことなのか?と疑問が出てきます。ストレッチゴールを決めて変わらないと達成できない状況を作るのは悪なのか。

その答えは本書の「CHAPTER.22 平和の戦略」に書かれていました。とうぜん悪いことではありませんでしたが、お互いに箱の外に出ることが大切だと学びました。相手だけでなく、自分もです。

いきなりストレッチゴールを決めて、頑張ろう!じゃなく、何になりたいのか、何に困っているのか、何が好きなのか、何が楽しいと思うのか、対話を通してお互いに目指したい方向を見つけてからストレッチゴールを決めましょう

1on1をしているのならその場を活用すると良さそうです。

まとめ

  • 2日で人生が変わる「箱」の法則を読んだ
  • 「箱」に入ると相手を道具として見てしまう
  • 人間関係は「箱」から出ること、相手を理解することで良くなる
  • 「箱」に入っているのは自分なので、まず自分から出る

関連記事

人間関係に関する本はこちらもおすすめ!
iucstscui.hatenablog.com

見聞きしたことを自分らしく実験しようと思えた / スクラムフェス大阪2020に参加 Day2

f:id:iucstscui:20200630090039p:plain

2020/6/26(金) - 27(土)の2日間で開催されたスクラムフェス大阪2020の2日目のまとめです。1日目の基調講演はこちら。
iucstscui.hatenablog.com

2日目は19トラックが並行で進みますので、ほとんどのセッションが見れません。ただ、参加者はイベント終了後に録画された動画が閲覧可能なので安心して選ぶことが出来ました。

参加したセッション一つ一つをまとめていきます。

参加したセッション

  • 旅館運営企業にエンジニアがもたらした価値とこれからの戦いについて
  • 異文化の壁を乗り越えるスクラム
  • 教えて!あなたの一歩を後押しした本 / 本箱をシェアして会社の仲間と読んだ体験から得たこと「旅するAgile本箱LT」【LTしました】
  • アジャイルスクラム時代のパタン・ランゲージとアレグザンダー理論

旅館運営企業にエンジニアがもたらした価値とこれからの戦いについて

  • エンジニア組織を内製化し、価値を出していった話
    • はじめは内製化に消極的だった
    • 内製化で改善が進み認められ、内製化も拡大
  • 合意形成のフローを整理
    • 決定する場を用意
    • 見積りをポイント制に変更
  • 案件増加に伴い、やり方を変えないと回らなくなった
  • エンジニアを内製化することで意思決定の速さをもたらした
  • 非エンジニアの方と接し、自分の視野の狭さに気づく
  • COVID-19 で状況が大きく変わった
    • 3密状況を可視化するツールを1ヵ月半で開発、導入

ソフトウェア開発の部署だけでなく、ステークホルダーを巻き込んでプロセスを変えていかれたお話を聞いて「これが優れたスクラムマスターだ」と感じました。COVID-19で大変な状況もエンジニアを内製していたおかげで早期に改善策を実験できていますし、良い成功事例です。

お話の中で価値観の違う人同士と関わると自分の視野が広がると仰っていました。昨日の基調講演でも価値観の違う人と関わるとストレスはたまるけど成長できるとお話しされていて繋がっていますね。違いを受け入れる価値観が共通認識としてあれば強いですね。

貢献できていると感じるとモチベーションが高くなるというお話もあり、ここは意識していきたいと思いました。納得できている、貢献できているというのはより良い開発をするために必要だと感じています。


[ディスカッション] 異文化の壁を乗り越えるスクラム


  • お互いを知らないと、なんでこういう反応するんだろうってことが分からない
    • 文化、性格など
  • 背景を知っていると、ストレスが減る
  • 外国人と日本人の違いではいろんな国で文化が違う
    • 英語圏の人が全員ハッキリと自分の意見を言うわけではない
  • ただ雑談するだけでじゃなく、意味を付ける
  • いろんな方と触れると考え方が変わる
    • こうあるべきがなくなる

始めにスライドに沿った説明があり、それに沿ったディスカッションでした。
海外の方と一緒に働いた経験が少ないですが、エンジニアとデザイナー、エンジニアと企画職でも文化は異なります。以前読んだ「他者と働く - 「わかりあえなさ」から始める組織論」と通づる話で、相手を良く知ることで意見が違う背景が分かります。背景が分かればあとは折衷案にするのか、どちらかに比重を寄せた案にするのか話し合えます。


教えて!あなたの一歩を後押しした本 / 本箱をシェアして会社の仲間と読んだ体験から得たこと「旅するAgile本箱LT」

6冊の本が紹介されました。私もカイゼン・ジャーニーを紹介させていただきました。

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK 増補改訂版

3名のコラムニストによる紹介です。増補改訂版の前のSCRUM BOOT CAMP THE BOOKを持っていて何度も読んだ書籍です。とても分かりやすく初めてスクラムを学びたい人にもおすすめしたい一冊です。今回紹介のあったリリースレゴは知らなかったのですが、こういうユニークな見える化にチャレンジしてみたいなーって思います。

一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史

medium.com

1万年前のネイティブ・アメリカンが大陸を渡ってアメリカに永住するまでの旅路の話をまとめた本の紹介です。この本とアジャイルティール組織を紐づけて考えられること自体がすごいと思います。耳をふさぎたくなるような悲しい選択をして変化に対応しながら前に進んだ話は興味がわきます。

カイゼン・ジャーニー

LTをさせていただきました。緊張はしましたが、Discordのコメントを見ながら発表できたので余裕はあったかなって思います。内容はカイゼン・ジャーニーを読み、感銘を受けて行動を起こしたお話をさせていただきました。聞いていただいたみなさんの刺激になったり、感情が動いたりして少しで良い影響を与えられていれば嬉しいです。

それで、あなたは何をしている人なんですか?」はインパクトのある問いですよね。このような素敵なイベントに登壇させていただけたのもこの本がきっかけで行動したからです。少しの勇気で一歩踏み出すと驚くほど景色が変わると感じました。この本に感謝です。

旅するAgile本箱をシェアして会社の仲間と読んだ体験から得たこと

実際に旅するAgile本箱を利用された経験をお話されました。社内ビブリオバトル楽しそうで良いなー。期間限定のイベント感もいいですね。僕も輪読会で1冊の本をみんなで読むことはしたことがありますが、こうやって同じジャンルのいろんな本をみんなで読む体験は特別感がありますね。

チームが「サイロ化」しないための仕掛け(増補版)

(いい意味で)裏切られていくストーリーで引き込まれました。「毎朝10分、隣のチームと会話する」と紹介されて、いいねいいねと思っていたら、次のスライドで「そうじゃない」「やりやすそうな仕掛けは何か間違っている」と言われて「やられた!」っと感じました。「仕掛け」よりも大切なのはなぜ仕掛けが必要になったかだとお話されていて意識していきたいと思いました。

未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術

世界最高のファシリテータと呼ばれているアダムカヘンさんの本を紹介されました。南アフリカの民族和解など究極の緊張状態をファシリテートされているそうです。以前参加したアジャイルリーダーシップサミット 2019は基調講演が瀬谷ルミ子さんで紛争解決のお話をされていました。究極の状態に関われている人の話は尊敬もしますし、考えさせられます。ということで、とても気になる書籍です。


アジャイルスクラム時代のパタン・ランゲージとアレグザンダー理論

  • パタンはアジャイルに影響を与えている
  • ソフトウェアのパタンはパタンを書くところで終わっている
  • 生命構造=いきいきしている
    • 生命は全体性から生まれる
  • 全体性=対象を分割できない一つとしてとらえる
    • 花の部分部分は花ではなく、全体が花
  • 全体の中の中心になる部分
    • センターを中心に分けた部分にもセンターがある
  • 構造保存変換=全体性を保持したまま変化する
    • 進化適応型が本質ではない
    • 本質は展開プロセスであり、間違いがない
  • 弱い部分を見極め、センターを見つけて、そこを強める
  • 判断基準は感情「いきいきしているかどうか」「自分らしいのはどちらか」
  • NOO はピンとこない人が多い
  • 変化とは大事な部分を見つけて強めること
  • センタリングプロセス
    • 保全したいものを見つける
    • 超越解を考える(葛藤を一気に解決するもの)
    • パタンを組み合わせて物語を作る
    • パタンランゲージは目指す世界のビジョン
    • 複数の物語で使われるパタンがセンター
    • ビジョンと現実を往復

パタンランゲージに興味を持っているけど、理解できてなくて聞きにいきました。聞いてもなお分かるようで分からん状態ですが、今までより現実の世界に落とし込めそうな気がしています。

いきいきしている」は考えは分かるけど、じゃあどうしたらソフトウェア開発に応用できるのかが分からなくて「理解したい!」という感情だけが先行している感じです。「パタンランゲージは目指す世界のビジョン」「保全したいものを見つける」「複数の物語で使われるパタンがセンター」「ビジョンと現実を往復」「弱い部分を見極め、センターを見つけて、そこを強める」「花の部分部分は花ではなく、全体が花」このあたりのキーワードから実験してみて理解を深めていくのが良いかなって思ってます。

まとめ

スクラムフェス大阪2020 二日目に参加したセッションをまとめました。録画されている動画もあるので今後も他のセッションを見ていきたいと思いますが、スクラムフェス大阪2020のまとめとしては一度締めたいと思います。

聞いたセッションの内容はそのまま使うのではなく、自分なりに解釈して自分らしさと今の現場合う形に変化させてから実験したいと思います。その結果どんな変化が起こるのか見極めて新しい実験をして改善を繰り返していければと思います。来年は1つの枠でも話せるように1年間がんばりたいと思います。

安全にチャレンジするためスクラム / スクラムフェス大阪2020に参加 Day1

f:id:iucstscui:20200630090039p:plain
2020/6/26(金) - 27(土)の2日間で開催されたスクラムフェス大阪2020に参加しました。今年はコロナの影響でオンライン開催でしたが、運営のみなさん、参加者のみなさんのおかげで最高のイベントでした!オフラインもいいし、オンラインもいい!

Day1の基調講演はイベントの幕開けに相応しく、なんのためのスクラムだっけ?を改めて考える内容でした。「うっと思う環境にあえて飛び込む」というメッセージはDay2でも共通のキーワードとなりました。(プレッシャーや未知の領域にチャレンジするときの躊躇を「うっ」と表現されていました)

www.scrumosaka.org

全国から19のコミュニティが集まり、約100のセッション、500人以上が集まったオンラインイベントはみんなが初めてでどうなるのか不安と期待が混じる中、基調講演がはじまりました。よくあるスライドを表示して語る方法ではなく、Zoomの背景をスライドとして進めていくプレゼン手法はオンラインならではの表現で何か今までと違うことが起こるぞと予感させてくれるものでした。

今あえてのスクラム

miholovesq.hatenablog.com

概要

  • 基調講演がオンラインになって「うっ」と思った
  • 「うっ」と思ってチャレンジしたことは価値がある
  • 先が見えない不安が「うっ」と思わせる
  • でも先が見えない状況でうまくする力はアジャイルで学んでいるのでは?
  • スクラムとはなんですか?
  • 安全にチャレンジするためにフレームワーク
    • それがアジャイルの価値
    • 予想されたことを予想通りにすることに価値を感じてませんか?
  • スクラムのプロセス通りに進めることだけでなく、理屈の通らない行動をとってみて刺激をあたえてみよう
    • 簡単にはできないので、色々な価値観の人たちでバディを組んだり、チームを組んでぶつかろう
    • 「普通はこうでしょう!」ってムカつく人と組むことは自分の可能性を広げる
  • 新しいことは事前に評価せず、やってみて、ふりかえって、評価しよう
  • このカンファレンスはそういう場です

感想

話を聞きながら新しいことにチャレンジして失敗してないなーって思いました。チャレンジしないと選択したわけでなく、自然に安全な方、安全な方を選んでいました。特に個人よりチームです。チームの目標やふりかえりのTryとなると成功を意識しすぎてストレッチゴールを設定できていませんでした。実験をしましょう。成功を祝い、失敗からの学習を祝えるそんな感じで成長していきたいと思います。

まとめ

スクラムフェス大阪2020の Day1 の熱気をまとめました。このカンファレンスで学んだことを自分の現場で実験してみようと思える基調講演でした。

Day2はこちらです。
iucstscui.hatenablog.com

操作履歴を調べるGitコマンド:reflog を使うと間違った操作前に戻れます

push前のブランチを消してしまったり、間違ってresetしてコミット消えたり、したことありませんか。

そんな時に使えるコマンドがgit reflogです。git reflogはローカルブランチに対する操作履歴が見れます。その確認した操作履歴から間違う前の操作まで戻れます。使用頻度は少ないでしょうが、いざというとき役立つコマンドです。

git-scm.com

今回の検証に使ったgit version は 2.27.0 です。

git reflog のオプション確認

git reflog [show]

reflogに記録されている操作履歴を確認するコマンドです。実行すると以下のように確認できます。

XXXXXX (HEAD -> testBranch) HEAD@{0}: checkout: moving from testBranch to testBranch
XXXXXX (HEAD -> testBranch) HEAD@{1}: commit: testBranch commit
XXXXXX (master) HEAD@{2}: checkout: moving from master to testBranch
XXXXXX (master) HEAD@{3}: commit: test commit

git reflog showのままでは日付が出なくて分かりづらいと感じます。git logと同じオプションが使えるので、git reflog show --date=localで日付も合わせて表示すると分かりやすいです。

XXXXXX (HEAD -> testBranch) HEAD@{Tue Jun 23 20:28:29 2020}: checkout: moving from testBranch to testBranch
XXXXXX (HEAD -> testBranch) HEAD@{Tue Jun 23 20:28:25 2020}: commit: testBranch commit
XXXXXX (master) HEAD@{Tue Jun 23 20:28:03 2020}: checkout: moving from master to testBranch
XXXXXX (master) HEAD@{Tue Jun 23 20:27:08 2020}: commit: test commit

git reflog expiregit reflog delete

古い履歴などを消すコマンドですが、通常使うことはないでしょう。git のリファレンスにも「これはエンドユーザーが直接使用することはありません。」と書かれています。

This is typically not used directly by end users

過去の操作に戻る

git reflog はあくまで操作履歴を確認するコマンドです。操作履歴から特定のポイントに戻りたい場合はgit reset、ブランチを作りたい場合はgit branchコマンド実行します。

git reset <ハッシュ値>

間違ってresetして変更点が消えた場合に便利です。操作ログから消したとき以前のハッシュ値を指定して戻しましょう。

git branch <ブランチ名> <ハッシュ値>

間違ってブランチを消した場合はgit branchで消す前のハッシュ値からブランチを作り直すと良いです。

まとめ

いざというときに使えるgit reflogを調べました。使う頻度は少ないですが、いざ失敗したときに慌てずgit reflogを実行して、戻したい位置を特定できると安心ですね。

Cybozu Tech Meetup #2 に参加して、チームワークを考えました

2020/06/15 に開催されたCybozu Tech Meetup #2 チームワークあふれるGaroon開発チームに参加しました。

Cybozuさんと言えば社内にアジャイルコーチの組織を作られていて働き方に興味を持っていました。今回の勉強会では開発の具体的な悩みとそれをどうやって乗り越えているのかというお話が聞けました。私もそうですが、日々日々悩みながら開発されている様子が感じられて、それでも向き合って改善されているお話は勇気を感じられます。

勉強会は新しいことを知るだけじゃなく、僕もがんばらなきゃって気持ちになれることもいいですよね。

今回のオンライン勉強会は以下のツールが使われていて、とくにSlidoを使った質問受付のおかげで進行がスムーズに進んでいて良い仕組みだなっと感じました。

  • 発表:YouTube Live
  • 質問受付:Slido

発表の内容

今回は3名の方が以下のタイトルで発表されました。それぞれの内容の概要と感想をまとめたいと思います。

  • チームワークあふれるGaroonチーム
  • 他チームと一緒に生産性を高めるGaroonチーム
  • ここが変だよGaroonチーム

チームワークあふれるGaroonチーム

  • 歴史のあるプロダクト故の技術的負債
  • 全社をまきこんだ打ち合わせで問題の正面から向き合う
  • そこから始まった改善
    • 改善専門チームのはじまり
    • 改善タスクの消化が増えた
    • 他チームで協力が増えた
  • 改善を通した対話で気づいた大切なこと
    • 意見の違いは背景の違い
    • お互いを知ることで生まれる尊敬や感謝

大変な時期を乗り越えてこられたことが伝わる発表でした。僕が1番のポイントだと感じた部分は問題の正面から向き合えたところです。日々ふりかえりで問題と向き合えていても、慣れてしまったり、変えられないと思ってしまって一番大きな問題が扱われないこともあります。今回のお話のようにそういった問題をチーム全員が気づけるようにして、改善が進む行動が取れると良いと思いました。

対話の気づきも良いなと思いました。私も書籍で対話を学び、意見の違いは背景の違いということに気づきました。今回の発表でも同じ気づきをされていてとても共感しました。

他チームと一緒に生産性を高めるGaroonチーム

  • 技術的負債はたまっていくが、人数も少なく改善を進められない状況の中で改善
  • 改善効果を出しているメンバーを見て、同じ生産性向上チームに参加
  • 生産性向上チーム=チームを横断して開発基盤を整備するチーム
  • 自動テストの環境の改善を行った
    • マージごとのテスト時間が1時間から36分に改善
    • 定期実行のテスト時間が6時間から14分に改善

僕は2点良いなと思った部分があります。「他の方の取り組みに賛同して自身も参加した」と「結果が分かりやすく出ている」です。

「他の方の取り組みに賛同して自身も参加した」は大きな変化を起こすきっかけになると感じました。1人では広まらないことも2人3人と集まると大きなムーブメントになります。フォロワーの重要性は日に日に感じており、今回の取り組みも大きな変化を起こすきっかけになっていると思いました。

目に見える結果がでないと改善が無意味に感じて辛くなってきます。そのために、メトリクスをとったりして結果を可視化する必要があると思ってて、今回のお話は「結果が分かりやすく出ている」ので良いなと思いました。
目標を立てるプラクティスSMARTにも計測可能かどうかの基準があります。僕はこのあたりが苦手です。頑張らねば。

ここが変だよGaroonチーム

  • 転職されて気づいたCybozuさんの良いところを紹介
  • 自立しつつチームワークする
  • 分報が活躍
  • モブ作業が中心
  • 探求時間の確保(改善方法の探求や導入したい技術の検証/開発)

Cybozuさんが大切にされているチームワークが感じられる文化だと感じました。分報だったり、モブだったり、お互いの状況が把握しやすい取り組みをされているのはいいですね。僕も分報の良さに最近気づいたところなので共感です。

転職された方にもチームワークの大切さが浸透していて文化が根付いていると感じました。

まとめ

Cybozu Tech Meetup #2 チームワークあふれるGaroon開発チームに参加しました。メンバーの取り組みに賛同して参加されたり、全社を巻き込んだ打ち合わせを実施して大きな改善に取り組まれたりとチームワークを感じるイベントでした。自分の開発に対しても気づきがあったので取り入れていこうと思います。

運営のみなさま、発表のみなさま、素敵なイベントをありがとうございました!

関連する記事

対話を学ぶのにおすすめの書籍
iucstscui.hatenablog.com

僕も分報の良さに気づいたことをまとめています。
iucstscui.hatenablog.com

組織やチームが成長するヒントを貰えた / Engineering Manager Meetup #8 に参加

2020/06/03 に開催されたEngineering Manager Meetup #8 オンライン開催!!に参加しました。新しいことがたくさん学べてとても深い時間でした!それにしても、オンライン開催が増えて参加できる勉強会が増えました。オフラインや各ローカルで実施する良さもありますが、どこからでも気軽に参加できるオンライン開催は嬉しいです。

4つのLTとOSTの構成でした。ツールはコミュニケーションにdiscordOSTのテーマ出しと投票にsli .do、発表中のリアクションにcomment screenOSTで付箋を使えるようにJamboardが用意されていました。オンライン勉強会は発表者にリアクションが伝わりづらいのでcomment screenは良いですね。

これからの「情報」の話をしよう @yaboounさん

  • 情報の伝達不足によって開発に問題が起きる
  • 情報の流れを設計して改善
  • 2つの取り組み
    • 体制者と決裁者の明確化
    • 心理的安全性な文化の醸成

開発をするうえで情報の取り扱いが大切だということは納得です。スクラムでも透明性というキーワードで情報の見える化を大切にしていて、僕も大切にしたいことの1つです。今回のLTで特に参考になったことはtimes(分報)の部分です。timesはすでに取り組んでいて良さを実感している最中です。その中で「メンションが来たら光の速さでレスをする」だったり、「リーダーが率先して書く、雑に書く、業務に関係ないことを書く」はとても良いと思ったので参考させていただきたいと思います。

部下が一生懸命仕事に取り組んでくれるテクニック @kawagoikさん

  • 新しい仕事や役割を一生懸命取り組んでもらえると良い面が多い
  • 一生懸命仕事をしてもらう3つのポイント
    • 信じても大丈夫だと思ってもらう
    • 自分のためになると思ってもらう
    • 上手くやれそうと思ってもらう

全員が自分の役割に納得して一生懸命になると自己組織化されたチームになれそうですね。今回のLTは相手をよく知ることが大切だと感じました。書籍1兆ドルコーチでも信頼と愛の大切さが語られていて、やっぱり大切なんだと再確認しました。

1on1で「考えること」をどう支援するか @careerupdateさん

  • 自ら考えてもらえるように1on1を工夫
  • 自分のことを考えたことがない人には考えるハードルを下げて習慣化
  • 考え方がわからない人にはアクションに落とし込むまで一緒に整理
  • 考えたくない人はその要因に向き合う
  • 考える気力がない人は要因を話しながら休息

苦手なことを一緒に整理して進めることは、まさにコーチングの力ですね。NCRWという考え方のように相手の力を信じることが大切だと考えています。コーチングは学んでいきたい領域です。

徹底的にアウトプットを伴う育成をやってみた話 @kojimadev さん

  • アウトプット駆動の育成
  • 日々のタスクにアウトプットをセットで組み込む(アウトプットのプロセス化)
  • 毎日のアウトプットの施策
    • ペアプロ/モブプロで思考のアウトプット
    • 学んだことを話す、書く
    • 学んだ設計技術を実務で使う
  • 毎月のアウトプットの施策
    • 技術記事の投稿

タイトルの通り徹底的なアウトプットでした。仕組みを考えるのもすごいですし、実践が継続できたのもすごいですね。個人的なアウトプット週間はできていますが、チーム全員で取り組む方法も考えようと思いました。良い刺激を受けました。

OST:EM自身の成長や育成をどうしているか

  • メンバーに合わせたマネージメントをどう学ぶのか?
    • メンバーにヒアリング
    • 中長期的なキりャリアをベースに支援
    • ストレングスファインダー
    • 学習パターン
    • 成人発達理論
  • 自分のマネージメントについて客観的なフィードバックってどうやってもらってます?
    • エンジニアマネージャー同士で情報交換
    • 上司からフィードバックをもらう
    • 社外勉強会で発表してフィードバックをもらう
    • メンバーとの1on1で直接的だけでなく間接的にももらう

OSTEM自身の成長や育成をどうしているかのテーマに参加しました。知らないことがたくさん学べました。学習パターン成人発達理論は改めて調べようと思いますし、エンジニアマネージャー同士で情報交換は試してみたいと思いました。

まとめ

Engineering Manager Meetup #8 オンライン開催!!に参加しました。組織やチームを成長させるにはメンバーを知って信頼することが大切だと再認識しました。また、OSTでは色々な方と話しでき、自身の整理にもつながりました。

運営のみなさま、発表のみなさま、素敵なイベントをありがとうございました!

関連する記事

一兆ドルコーチは書評を書いてます
iucstscui.hatenablog.com

NCRWはこちらの勉強会で知りました
iucstscui.hatenablog.com

kakakakakkuさんのブログメンタリングで学んだことをふりかえり

2020/03〜2020/05の3か月間、カックさん(@kakakakakku / id:kakku22)にブログメンタリングしていただきました。ブログメンタリング期間はレベルアップが止まらない日々で、応募して良かったです。ブログメンタリング前後でPV数は倍以上になりましたし、新しい技術にチャレンジするきっかけにもなりました。また最終月は週2でブログを更新できました。そんな良いことづくしのブログメンタリングをふりかえりたいと思います。

ブログメンタリングは何するの?

ブログメンタリングのメンティーになると、カックさんから技術ブログに関して幅広いアドバイスをいただけます。アドバイスは書いたブログのレビューや書き方やブログネタの見つけ方、自身のブログの分析方法などなどです。

詳しくは下記記事を見てみてください。

志望動機

  • PV数を伸ばしたい
  • 自分の成長に繋がるブログにしたい

僕は2018/08からブログを始めました。そのキッカケもカックさんでした。以下のpodcastやブログ記事を見て「これはもうアウトプットするしかない!」っとなってブログを始めました。



ブログを始めて1年以上経過し、write-blog-every-weekという週1のブログ更新を支え合うslackにも入り、週1更新も習慣になりました。習慣化できたなら1段ステップアップしたいと思った矢先にブログメンタリングの募集があり応募しました。ブログメンタリングは大変そうな印象はあったのですが、レベルアップするためと覚悟を決めて「えい!」っと申し込みました。

ブログメンタリングの結果

課題としていたPV数と成長に繋がるブログの結果を紹介します。

PV数

PV数はブログメンタリングを受け始めた頃と最終週を比較すると倍以上、週間1000PVを超える日もありました!
f:id:iucstscui:20200601151132p:plain

成長に繋がるブログ

ブログメンタリング期間中は18記事を書き、CircleCIやUnityなど今まで触れてこなかった技術にチャレンジできました。また、Gitを改めて学びなおすことで知らなかったコマンドやオプションを知れました。

以下の記事は自分の勉強にもなりましたし、はてなブックーマークもついて他の方の役にも立てたと思います。

ブログメンタリング期間中の様子

ブログメンタリングは期間前から始まります。まずブログネタ20個の用意をお願いされ、さっそくのストレッチゴールに追い込まれます(笑) その後は僕が書いたブログ記事をレビューしていただいたり、カックさんがブログを公開する度に何を意識して書いたかを教えていただけます。

レビュー以外にもブログネタ一覧や過去ブログから興味がありそうな情報を教えていただいたり、要所要所でカックさんが僕のブログを分析した結果をもとにしたアドバイスをいただけます。これがとても良い気付きになります。また、PV数などのKPIをもとにした週単位のふりかえりや月単位のふりかえり結果からもアドバイスがいただけます。

ブログメンタリングを通しての気付き

ブログメンタリングを通して多くの気づきがありました。ブログに関することだけでなく、人に教えるときに大切なこともカックさんの接し方から学べました。それらをまとめていきます。

わかってないことに気づくとブログネタになる

ブログメンタリング前まで毎週のように困っていたブログネタに困らなくなりました。事前にブログネタを20個出したというのもありますが、レビューだったり、それ以外でも「ここは改めて調べるとネタになりますよ」っと絶えずアドバイスをいただけます。繰り返し繰り返しアドバイスをもらうとブログネタのアンテナ感度があがり、自分でブログネタを見つけやすくなりました。期間中のGit記事はそのヒントをもとに出せた記事です。なんとなく分かっている状態の技術はすべてブログネタになると気付きました。

ブログネタに関しては以下のサイトも参考になります。

見た目にこだわると読みやすいブログになる

ブログの書き方についてたくさんのアドバイスをいただき、過去のブログは書きなおしたいと思えるぐらいレベルが上がりました。人によってアドバイスされることは違うと思いますので気になる方はブログメンタリングにぜひ応募していただければと思います。僕自身が一番意識するようになったのはブログで表現できるリッチなUIを駆使して見やすくすることです。図表をいれたり、埋め込み形式のリンクにしたり、文字ばかりの記事にならないように意識しています。僕は特に書評を書くと文字だけになりがちなので特に気を付けています。

最新の書評はこちらです。

自分の行動から自分のブログを考え直す

ブログのタイトルは悩みますよね。短いと伝わらないし、長いと読み飛ばされる可能性もあります。そうやって悩んでいるとき「自分が検索してクリックするときの基準を考えてみましょう」っとアドバイスを受けました。このアドバイスはタイトルに限ったことではありません。自分の行動を分析すると自分のブログを良くするヒントが見つかりそうです。

そのとき必要なことを伝える

ブログメンタリングは今まさに響くことを選んで伝えてもらっていると常々感じていました。針の穴を通すようなアドバイスです。僕だったら初めにまとめて色々なことを教えてしまっていると思います。そこを我慢して少しずつ伝えてもらったからこそアドバイスを理解できたと思います。伝えすぎないのも教えるときには重要な要素ですね。

本人よりも先に嬉しい状況を見つけてお祝いする

書いた記事がTwitterリツイートされていたり、はてなブックーマークがついていると先に見つけてお祝いメッセージとともに教えてくれます。これは嬉しいですよね。続けるモチベーションになります。僕も他の人の成功や嬉しいことは一緒に喜んでいきたいです。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

山本五十六さんの名言です。アドバイスだけの口だけでは信頼できずにモチベーションも下がっていきますよね。カックさんはこの名言どおり自ら実践されていました。毎週ブログの更新は当然ですが、ほぼ月曜日に更新されていましたし、5日連続で更新されることもありました。他にもブログの書き方やブログネタに関するアドバイスも実践してこんな感じですと公開して見せてくれます。ブログレビューでは必ず良い点と改善点を教えてくれます。まさにこの名言を体現されています。

まとめ

2020/03〜2020/05の3か月間ブログメンタリングを受けて圧倒的に成長しました。カックさん本当にありがとうございました!ブログメンタリング前は週1更新も苦しんでいたのですが、最終月は週2更新ができて自信につながりました(大変でしたが(笑))。PV数や読者数もまだまだ増える余地はあるとアドバイスを頂いているので今までのアドバイスをもとに自らストレッチゴールを定めてさらに1段ステップアップしたいと思います。これからもブログを通してより良いエンジニアになれるよう日々成長です!

ブログメンタリングはTwitterで募集がありますので興味のある方はカックさん(@kakakakakku / id:kakku22)をフォローしておくと良いと思います。

関連記事

write-blog-every-week