新しい技術や考え方などを広めたい場合はFearless Changeが役に立つ
少し前にはなるがアジャイルな考え方を広めたいと思った時に読み返して、実践しているのでまとめておく。
Fearless Changeは新しい事を広めるための方法がパターンランゲージで書かれた本。
パターン・ランゲージはよく起こる問題に対する解決策を「パターン」の形式で記述し、それを集めてまとめる手法だ。
パタン・ランゲージ - Wikipedia
何から始めたら良いのか・・・上手くいかない・・・っと思っているときには間違いなく役に立つ書籍だと思う。
Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン
- 作者: Mary Lynn Manns,Linda Rising,川口恭伸,木村卓央,高江洲睦,高橋一貴,中込大祐,安井力,山口鉄平,角征典
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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※以降、パターン名は「」で囲っておく。
一番大切だと思ったのは「エバンジェリスト」
何かを始めるとき、特に1人から始めるときは自分自身がその技術をいかに信じるか、情熱を持てるかが重要だと思う。「結局、気持ちなの?」っと思うかも知れないけど、気持ちがないと続かない。ただ情熱を持ち過ぎて回り迷惑がかかり始めるとその技術を広めることが難しくなる。
モチベーションを保つためにも「アーリーアダプター」「相談できる同志」
何かを広めるためにはフォロワーもとても重要で、TEDでもプレゼンされている。
デレク・シヴァーズ: 社会運動はどうやって起こすか | TED Talk
そのような人が社内にいれば良いけれど、いなければ社外コミュニティで仲間を見つけると持続的に行動出来るだろう。
両方見つかるとなお良いと思う。僕も京アジャにはお世話になっている。
「勉強会」で伝える
技術の詳細を伝えるには勉強会が分かりやすく、やりやすい。そのためには自分自身も説明できるぐらいの知識は必要だけど「エバンジェリスト」であれば学ぶのも苦ではないはず。勉強会の参加者募集は多くに呼びかけもしたけれど、来てほしい方々には「個人的な接触」で説明もした。
来ていただいた方には「感謝を伝える」事も忘れずに。
勉強会は学んで終わりにならないように、「次のアクション」について話をする時間を設けた事は良かったと思う。ただアクションの決め方や持続性については課題があった。
あらゆる角度で検討しても「やってみる」まで分からないことが多い
勉強会が終わった後、実際にやってみると良い点も悪い点も経験できる。初めから上手くいくとは思ってないけど、思った以上に上手くいかないこともあるし、しっかりと効果が出ることもあった。上手くいかなかった部分が準備不足なら反省すべきだし、実践しないと分からなかったのであれば喜んでも良いと思う。何にせよ、やって終わりにならないように
「やってみる」まで実践したので次はふりかえり
今後は「ふりかえりの時間」を設けて、継続するかどうかも含めて話をしていきたいと思う。そして、「体験談の共有」をして「みんなを巻き込む」ことが出来て「成功の匂い」が伝わると徐々に広まっていくんだと思う。
「定期的な連絡」が出来てなかった
本を読み返してみて勉強会参加メンバーに定期的な連絡をするべきだったと思うので、今回のふりかえり結果も含めて連絡する。
さいごに
書籍で登場するパターンがまとめられたページがあるので思い出すときにとても参考になる。
48のパターンのチートシートを作りました。 - kawaguti’s diary