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コミュニケーションの問題地図を読んだ

コミュニケーションの問題地図を読んだ。

コミュニケーションや関係性の問題を目にすることがあるのではないでしょうか?

ピープルウェアという書籍からよく引用される以下もコミュニケーションや関係性の重要性が語られています。

実際のところ、ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより社会学的なものである。

じゃあ、コミュニケーションを良くしよう!思いますよね。そんなときに役立つのが本書です。

本書はコミュニケーションを5つの要素に分類して、解像度高く解決する方法がまとめられています。5つの要素は「環境」「プロセス」「関係性」「スキル」「カルチャー」です。

目次

1丁目 一方通行
2丁目 階層間の景色が合わない
3丁目 こそこそ主義
4丁目 忖度文化
5丁目 目先主義
6丁目 とりあえず1on1
7丁目 コミュニケーションコストの意識がない

気になった部分をピックアップしていきましょう。

ビジョンやパーパスを浸透させる

「2丁目 階層間の景色が合わない」では、立派なビジョンが掲げられているが行動が変わらないことなどの問題を取り扱っています。

その原因を5つのなぜで整理したあと、6つの解決方法が提案されています。

そのうちの1つ、「自分たちでかみ砕く機会を設ける。」が良いと思いました。ビジョンやパーパスを自分たちのチームに落とし込んだときに、どんな行動を増やしたら良いかについて対話してみることが提案されています。

少しニュアンスが違いますが、以下のPodcastでは新任マネージャーにありがちな問題として、自分主語で話していないことが語られていました。
https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/3363

ビジョンやパーパスは、伝わりやすさ、覚えやすさ、柔軟性など色々な理由で抽象的な言葉が多いと思います。それをしっかりと自分のものにするには対話で整理したり、違う考えを取りいれたり、が大事だと思いました。
それをチームですることでメンバー全員が同じ方向を向いて進められるのでしょうね。

1on1は目的を持つ

「6丁目 とりあえず1on1」では、1on1に効果があることは伝えつつ、何でもかんでも1on1になっている状況、また形骸化した1on1でデメリットも起こっていることに対して改善点があると提案しています。

改善点の1つに目的に立ち返るが書かれており、それがすべてのように思いました。

1on1はあくまで手段。誰の何を解決するのか?そのための手段として何が良いのか?
という順で考えての1on1なら良いのでしょうね。
まずは、「誰の何を解決するのか?」。

たとえば、相手を知ることが目的なら本当に1on1なのか?チーム全体で取り組んだ方がお互いを知れて良いのではないか?もしくは、MTG形式ではなく仕事の合間に声をかけるでも良くないか?など。
1on1以外にもとれる手段はあるだろうなと思いました。

まとめ

コミュニケーションは完璧になることはないんだろうなーと思っています。だからこそ改善のしがいがありますね。
それぞれの現場で起きる課題に合わせて本書を参考に改善していければ良さそうですね。わたしも頑張ります!