はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きが日々から学んだことをアウトプット

めんどくさがりな私が考えた「Notion」を使った情報とタスクの整理法

ずぼらな私でも、情報やタスクを管理して、すっきり過ごしたい。

まいにち過ごすだけで色々な情報があふれています。面白そうなweb記事、忘れてはいけない話、勉強したいこと、将来に向けて少しずつ進めたいこと、明日買う牛乳、ブログのネタ。情報を管理して忘れずに過ごしたいと思い、色々な方法を試しては続かないを繰り返していました。このたび、ついに続きそうなサービスが見つかりました。

www.notion.so

Notionは「All-in-one workspace」と銘打っているようにあらゆる形式で情報管理できるサービスで、個人利用は無料です(2020/11/27 現在)。Wikiのようなドキュメント管理、カレンダー、ガントチャート、カンバン、テーブル、データベースなど様々な機能がまとまったサービスです。タスク管理はこのツール、メモはこのツール、読書メモはこのツールと分かれていたツールをまとめられるのです。まさに「All-in-one workspace」。Notionはいろんな機能をブロックのように組み合わせて自分にとって使いやすいページを作れることが特徴です。自由度が高いため、どういう風に情報を管理していくか考える難しさはあります。しかし、そのハードルを乗り越えて使うメリットはあると感じています。情報管理が得意な方は自由度が高いため使いやすいサービスのように思いますし、僕のように情報管理が苦手でも簡単に使える使い方さえ決まってしまえば使いやすいサービスになります。なので、めんどくさがりな僕が考えたNotionの使い方を公開して少しでも参考になれば幸いです。

管理する情報

今回管理する情報はこちらです。仕事ではなくプライベートで使っています。

  • 忘れてはいけない情報
  • 中長期、短期的なタスク
  • 勉強したこと
  • 思考の整理

ページ一覧

ページは以下の8つで管理しています。
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上から順ではなく分かりやすいところから説明していきます。

とりあえずメモ

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このページはパッと思いついたり、忘れてはいけないことを短期的にメモするページです。頼まれたお買い物やハッとした言葉、ちょっと浮かんだアイデアなど整理前の情報を書き留めておきます。情報はあとで紹介するページにまとめなおします。お買い物が終わったり、情報が整理出来たら消してしまいます。

とりあえず雑にメモしていい場所を作っておくことでメモへのハードルを下げます。整理したい気分になったときに整理すればいいのです。

インプット

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このページは良かった記事や後で読む記事、読書メモ、参加したイベント、聞いたpodcastなどインプットした情報をまとめています。

良かったweb記事の収集

web記事はChrome Extensionsの「Notion Web Clipper」を使っています。「Notion Web Clipper」を使うと手軽にwebページをNotionにまとめられます。簡単便利です。

「Notion Web Clipper」

chrome.google.com

1.Chrome に追加するとアドレスバーの右側にアイコンが表示されます。
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2.保存したいページでアイコンをクリックすると、タイトルと追加するNotionのページ名が指定されているので問題なければ「Save Page」ボタンをクリックします。
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3.指定したNotionのページのテーブルに行が追加されます。
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4.追加された行はリンクになっていて、リンクを開くとWebの情報も保存されています。
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読書やイベントの記録

読書したメモや参加したイベントは行を追加して更新していきます。テーブルの一行一行は別ページのリンクになっていて、書籍やイベントなどのメモはリンク先のページにまとめています。

1.タイトルにカーソルを合わせるとリンクを開くポップアップが表示されるのでクリックします。
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2.クリックすると対応したページが開くので、気になった文章をまとめたり、それに対する考えをメモします。勉強会でも同じく気になったエピソードや考えをメモします。
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ことば

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このページは気になった言葉やキーワードをメモしています。あとから思い出せるようにその言葉の出どころも合わせて記録します。インプットページにまとめているpodcastやイベントや読書から得ている情報が大半ですので、NotionのRelation機能を使ってデータベース同士を関連付けをしています。

Relation機能

1.テーブルの空列をクリックし、PROPERTY TypeをRelationにします。
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2.参照するデータベースを選択します。
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3.追加した列の行をクリックすると、参照したデータベースのどの行と関連付けるか指定できます。
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やること一覧

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このページでタスクを一括に集めています。ブログのアイデア、プライベートなタスク、様々な種類のタスクを1つのデータベースで管理しています。1つのデータベースで管理することで「ブログばっかりしていて、プライベートのタスクが進んでいない」という状況を見える化します。見える化についての工夫は星取表ページの紹介で説明します。このページはあくまでタスクを1つのデータベースで管理するためのページです。タスクの種類はタグで分かるようにしています。

ブログ、ライフ

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ブログもライフのページも同じ種類のページです。どちらのページも「やること一覧」データベースのリンクを表示して、フィルターを設定しています。ブログページは「ブログアイデア」のタグでフィルタリングしています。ライフも同じでフィルタリングが違うだけです。

ブログのアイデアを一覧で見たい場合、ライフに関することを一覧で見たい場合に表示するページです。

星取表

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このページも「やること一覧」のデータベースのリンクを表示しています。このページでタスクの進捗を管理しています。星取表は結城浩さんが公開された以下のページを参考にNotionのフォーマットで無理ない方法を検討しました。
mm.hyuki.net

方法は以下の方法で進めています。
1.作業したタスクの進捗日に日付を入力します。
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2.進捗日でソートしておくことで、自動的に着手したタスクが上に移動します。
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こうすることで、進捗したタスク、放置気味のタスクが見える化されます。結城浩さんはタスクに掛けた労力を数値と色分けで表現されているので色付き星取表と呼んでいますが、今回のテーブルは色もないし星の要素もありませんが、参考元のお名前をお借りして星取表としています。

考えたこと

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このページはとりあえずメモのページよりもじっくり考えて整理した情報を残しています。様々なインプットから考えた開発のまとめなどをまとめていくページです。

まとめ

  • Notion を使うと「情報」が1つのサービスで完結する
  • 自由度が高いため自分にあった使い方ができる
  • 自由度が高いためベースを作るまでに時間がかかる
  • アイコンや背景も気軽に設定できるので分かりやすいページが作りやすい
  • データベースとデータベースの関連が使えて強力
  • タスクは1つにまとめることで忘れがちなタスクを思い出すきっかけになる

リンク

Notionの使い方がわかりやすく説明されています
biz-notion.northsand.co.jp

ルールは最小限にして定期的に見直す

今回はルールについて考えていることをまとめてます。

できるだけルールにしない

見出しのとおりなのですが、ルールは出来るだけ少ない方が良いと思っています。みんなが守らないと困ること以外はルールにしない。やってくれると嬉しいことはルールにしないようにしています。

たとえば、落ちているゴミを拾ってゴミ箱に捨てることは良いことだと思います。みんなができると職場や街がきれいになり、気持ちよく毎日が過ごせます。ゴミを拾って捨ててくれた人には感謝を伝えますし、場合によっては他の人にも「あの人はすごいんだよ。落ちてるゴミを拾って・・・」と伝えるでしょう。でも、「ゴミ拾いがすごく良い行動でみんなもした方が良いからルールにしよう!」とはしない話です。ルールにするとできないことがマイナス評価され、できても当たり前になります。「あのときゴミが足元に落ちていたのに捨てなかったでしょ!」ってなるんです。

ルールは徹底する

ルールにしたあとは徹底します。自分も守れるように最大限の努力をしますし、他の人が出来ていない時は指摘します。ルールが破られた状態を放置してはダメだと思っています。割れ窓理論ですね。いろんな条件が重なって努力しても守れないこともあると思いますし、仕方ない場合もあると思います。でも、放置はせずに出来てないことを指摘し対話します。そして場合によっては見直します。

ルールは見直す

ルールを決めた後、思ったよりハードルが高くて守れない場合があります。また、ルール通りに行動しても思ったような効果が出ないときもあります。でも、決めたことだからって守り通すのは違うと思います。ルールは定期的に見直します。守れない場合は守れない理由があります。そこを話し合って守れるルールに変えていくのです。意味のあるルールに変えていくのです。ルールだからという理由で継続することはよくありません。

やってくれると嬉しいことはルールと分けて共有する

困りはしないけどみんなのためになる行動はルールと別の形で共有します。「やらないと困る」と「やってくれると嬉しい」を分けて表現することで、余裕がある時に「みんな喜ぶしやってみようか」という気持ちになると思っています。

SCRUMMASTER THE BOOK読書会 第3・4章に参加した( #京アジャ )

2020/11/13に開催された「SCRUMMASTER THE BOOK読書会 第3・4章 in 京アジャ」に参加しました。

kyoaja.connpass.com

前回も前々回も参加しておりまして、遅刻はしつつも皆勤賞です。今回は「第3章:スクラムマスター道」「第4章:メタスキルとコンピタンス」についてディスカッションをしました。議論の内容よりも議論の対象となったトピックスについて自分の考えをまとめていきます。

スクラムマスター道のレベル1でも難しい

「第3章:スクラムマスター道」は偉大なスクラムマスターになるレベルがあり、レベル1の自チーム支援から始まり、組織支援へ徐々に活動の幅を広げましょうと書かれています。自チーム支援でも難しいのにそれを広げていくのは至難の業。

ディスカッションの中でレベル1が完全にできてからレベル2に移行するのではなく、レベル1の自チーム支援をより良くするため、レベル2へ進むと考えた方がいいと気付きました。スクラムマスターだけではなく、チームがチーム外との影響を考えられるようになると視野が広がり行動が変わります。結果、今までよりも影響の大きいところで考え行動できるようになります。レベル1の改善だけでは限界を感じたときにレベル2も含めた改善を考えることが良さそうです。

スクラムマスターのメタスキルと遊び心

スクラムマスターの最も重要なメタスキルが6個あり、そのうちの1つが「遊び心」です。「遊び心」ってなに?となりませんか。私はなりましたし他の方も「遊び心」とはなに?となられていました。開発に雑談を明示的に取り入れていますが、これも遊び心の一つになるのかな?とディスカッションしました。他の方も雑談を取り入れている方がおられて、雑談も遊び心の一つだと確認ができました。

他にはどんなことがあるかなーっと読書会が終わってからも考えているとメトリクスの取り方で遊び心を出せると気付きました。「アジャイルコーチの道具箱 - 見える化実例集」という書籍もありますので、改めて遊び心の目線で仕組みづくりを考えます。

ビジネスと遊び心について連載記事があったりしますので、遊び心は自由な発想を出し、新しいプロダクトを作るうえで必要なキーワードだと思います。
cultibase.jp

まとめ

  • SCRUMMASTER THE BOOK読書会に参加しました
  • 自チームを良くするためにチーム外との関係性も良くしていった方がよい
  • 遊び心は雑談や見える化などで取り入れられる。

次回もあれば参加したいと思います!運営のみなさん、参加のみなさんありがとうございました!

内省、言語化の効果的な方法を学べた / リフレクティブ・マネジャー

「開発中の学びをデザインしたい」

ソフトウェア開発、特に開発中の学びについてヒントを見つけるためにリフレクティブ・マネジャーを読みました。

本書は金井壽宏さんと中原淳さんがパネルディスカッションのようにお互いの考えを交互に語り合う構成になっています。1冊でお二人分の考えを知れるお得な書籍です。

テーマはタイトルのとおりリフレクティブ(内省)です。「内」という漢字から、内省はひとりで自分の内側を見つめ直すようなイメージがありませんか?本書は「内省は人と人の関わり」の大切さが書かれています。他者と関わることで言語化でき、フィードバックを得られます。そしてそれが成長に繋がります。

ふりかえりや1on1など内省に触れる機会はありますが、上手くできている自信はありません。だからこそ本書を読んで内省を自分のものにしたいと思ったのです。

目次

  • 第一章 「上司拒否。」と言う前に
  • 第二章 内省するマネジャー————持論をもつ・持論を棄てる
  • 第三章 働く大人の学び————導管から対話へ
  • 第四章 企業は「学び」をどう支えるのか
  • 第五章 企業「外」人材育成
  • あとがきという名のリフレクション
  • やや長めでおせっかいなあとがき

内省は自分をアップデートするきっかけ

内省について辞書で調べてみると以下のように書かれています。

自分の考えや行動などを深くかえりみること。

内省によって自分の悪かったことや良かったことなどを振り返って、次の行動を考えます。良かったことをより伸ばしたり、周りに共有したり、悪かったことをカイゼンしたり。今後の行動をアップデートするきっかけづくりが内省です。

内省には持論、言語化

第二章は「内省するマネジャー 持論をもつ・持論を棄てる」というタイトルで持論について語られています。

本書の中で持論は以下のように書かれています。

仕事をうまくできる人が、うまくできることについての知恵を暗黙知のまま放置せずに、言語化して形式知にしたもの

自分の行動の言語化=持論と言ってもいいのかもしれませんね。

僕の好きなテレビ番組に「プロフェッショナル 仕事の流儀」があります。各分野のプロフェッショナルな方々のドキュメンタリー番組で、仕事に対する考えや過去とのつながりを掘り下げる番組です。この番組の最後に「あなたにとってプロフェッショナルとは?」という問いがあり、これが持論ですね。
こういった大きな問いでなくとも、「開発で注意していること」も人それぞれ違うと思います。これも持論ですね。

読みながら僕の持論はなんだろうと自らに問うてみましたが、見つかるようで見つからない。開発中はいろんな判断をしています。その時、自分の基準をもとに行動しています。そこに持論が隠れているように思います。その時の考えを言葉にするだけなのにできないって、言語化は難しいですね。

言語化によって自分の考えを他者と共有するとき、内省が生じやすい」と本書でも書かれており、内省にとって言語化(持論)は重要な要素です。1on1、ふりかえり、むきなおり、など自分の考えを言語化したり他者の言語化を引き出す場をデザインして、言語化を意識したファシリテートを心掛けたいです。

内省を深める他者との関わり

本書は研究された調査結果などから他者との関わりが内省や成長に大きな影響することを分析されています。

僕も社内外に関わらず勉強会に参加しています。ひとりで本を読んでいる時間や登壇者の方の発表を聞く時間も大切ですが、同じぐらい参加者と自分たちの考えを話す時間も大切です。自分の考えを整理して伝えることで言語化のきっかけになりますし、相手の方の言語化された考えを聞くことで自分の価値観を更新できます。他者と接することで言語化が進むのですね。

個人やチームの成長は個々の頑張りではなく、関わりが大切なのでしょう。

開発中の学びをデザインする

成長には内省、言語化が大切だと分かりました。
また本記事では触れていませんが、成長感を感じる要素や、Unlearn、上司から部下の指導の注意点、緊密なコミュニケーションより批判的なコミュニケーション、などなど多くの考えが本書にまとめられています。

冒頭に書いた「開発中の学びをデザインしたい」に対するヒントが見つかりましたので、今後意識したいこと、行動したいことをまとめておきます。

  • 1on1やふりかえりは言語化を意識して対話する
  • 自分の行動を言語化し、共有する
  • 良かったときは何が良かったのか、悪かったときは何が悪かったのかを丁寧に説明する
  • 上下だけでなく左右のつながりによるコミュニケーションもデザインする
  • 課題を問い直すことで前提から考える
  • コルブの経験学習モデルに沿ったふりかえり

まとめ

  • リフレクティブ・マネジャーを読んだ
  • 成長には内省、言語化が大切
  • 内省は他者と関わることで促させる
  • ブログも言語化の一つの手段

関連記事

Unlearnについて記事をまとめています。
iucstscui.hatenablog.com

内省、言語化する場である「ふりかえり」について記事をまとめています。
iucstscui.hatenablog.com
iucstscui.hatenablog.com
iucstscui.hatenablog.com

PowerShell拡張!使い慣れたVisual Studio CodeでPowerShellを編集する

Visual Studio Code(VS Code) にPowerShell拡張機能があると聞いて使ってみました。
code.visualstudio.com

PowerShellの編集はWindows PowerShell ISEという環境を使って編集していましたが、普段から使い慣れているVS Codeで同じように編集できます。

インストール方法

VS CodeのExtensionsでPowerShellを検索するとPowerShellが見つかりますのでインストールするだけです。
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使い方

編集のはじめかた

ps1の拡張子をつけたファイルを作成、編集するとWindows PowerShell ISEと同じように開発ができます。

編集

入力補完機能があるため、入力が簡単です。
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コマンド入力後にスペースキーを入力するとスニペット表示されます。カーソルを合わせても同様にスニペット表示されます。
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デバッグ

F5キーを押すとデバッグ実行できます。また、F8キーを押すと選択行だけデバッグ実行できます。
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ISEモード

VisualStudioCodeの見た目をWindows PowerShell ISEに近づけることが出来ます。「Ctrl+Shift+P」から「PowerShell Enable ISE Mode」を選択します。
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見た目がWindows PowerShell ISE のような表示に変わります。
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まとめ

成長型マインドセットを養って九九を覚える

息子の学校でかけ算の九九のテストがあります。テストは各段を一定秒以内で言えれば合格となります。息子は練習しても不合格になり落ち込んだりイライラしていました。その結果、勉強にもやる気が出ていません。もちろん合格することも大切ですが、合格に向かって成長していることも大切です。成長しているにも関わらず、合格ラインだけに注目して落ち込むのは違うのです。

TEDで以下の講演があります。
www.ted.com

合格「する」か「しない」ではなくてプロセスを評価しましょう。合格しないのは「まだしてない」だけであり、成長曲線の上にいるだけです。能力は成長できるものだという「成長型マインドセット」を養いましょう。というメッセージです。

バーンダウンチャートで成長を見える化

子どもと「次合格するかどうかを目指すのはやめて、今日より明日が良くなることを目指そう」と話しました。そこで、練習で測った時間を入力できるグラフを用意しました。早くなればバーンダウンチャートのようにグラフが下がっていきます。練習する度に〇印をつけて昨日よりも今日が良くなっていることを見える化しました。
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効果が見える喜び

「合格は無理そうだけど、昨日より良くすることはできそうだ!」ということで子どももやる気を取り戻して練習を始めました。今までと違い昨日よりも良くなったことを喜ぶようになりました。「昨日よりも良くなったよ!」って報告してくれます。
導入してから3日後ぐらいに合格したのでグラフは短く終わりましたが、成長を見える化した効果でやる気を持って続けることができました。別の勉強も同じように昨日より良くなったことを教えてくれるようになりました。

高い目標は小さな成長を見える化しよう

目標の高い低いは本人によって異なりますが、高すぎる目標だけを目指していると途中の進捗が見えずに心が折れてしまいます。進捗や成長を見える化すれば目標に近づいていることがわかり、モチベーションアップにつながりますね。

まとめ

  • 結果ではなくプロセスをフィードバックして成長型マインドセットを養おう
  • 日々の結果を見える化してモチベーションアップに繋げよう

「問い」がチームを変える /「15分スプリントを2年間やったけど質問ある?」に参加した

10/14に開催された「15分スプリントを2年間やったけど質問ある?」に参加しました!「15分スプリント」という強烈なワード。気になりますよね。なぜやっているのか、どうやっているのかについて知りたくて参加しました。そして、ばっちり疑問が解消されました。開催ありがとうございました!

connpass.com

id:kyon_mm さんのブログで当日の動画のアーカイブ、スライドがまとめられています。詳細は是非そちらをご覧ください。
kyon-mm.hatenablog.com

内容

まず、スプリントスクラムの用語です。スクラムは1週間や2週間や1ヵ月とあらかじめ決めた一定の周期の中で計画、開発、ふりかえりをします。この一定の周期のことをスプリントと呼びます。スクラムガイドには「スプリントは1ヵ月以下にしましょうね」と書かれていて、単位からして違う「15分スプリント」のすごさが伝わってくるかと思います。そもそも、なんでそんな極端なことを思いついたのか気になりますよね。

興味を持った方は是非動画を見てください。

やりはじめた理由

  • カイゼンの鈍化を感じ、もっと良くなるため方法を模索していた
  • Googleの採用面接の記事を見て、極端に単位を変えてみるアイデアが生まれた
  • 徐々にスプリントの単位を短くしていった

やり方

  • 1Month、1Week、1Day、1Hour、15min ごとの粒度の異なるプランニングとスプリントレビューとふりかえり
    • それぞれの粒度に合わせた独自のプラクティス(KPT as ARTなど)

感想

単位を変えるというアイデア

15分スプリントを始めた理由は「もっと成長したい」とシンプルな動機でしたが、それを実現するアイデア「単位を変える」がエクストリームな方法でした。僕が同じGoogleの記事を読んでも「単位を変える」が開発プロセスに応用できるという発想にはならなかったと思います。また、具体的なプロセスに落とし込んで形にされたこともすごいですね。
「単位を変えた問い」が開発プロセスに応用できると分かったので参考にしたいと思います。

Keepをパタンランゲージとしてまとめる

なぜかうまくいくことをパタンランゲージとしてまとめる取り組みが面白いと思いました。他チームへ自分たちのチームを紹介するときに使えますし、自分たちのチームの強みが一覧でまとまっているのは自身にも繋がりそうだなと思いました。

まとめ

  • 15分スプリントは「もっと成長したい」という思いから始まった
  • 「単位を変える」という問いは革新的なアイデアを生む

関連記事

良い「問い」を立てるための書籍を紹介しました。
iucstscui.hatenablog.com

なぜスクラムなのか?を考えた記事もあります。
iucstscui.hatenablog.com