モブプログラミング超入門ライブ ! ~FizzBuzz 編 ~ を見ました。このブログではどんな内容だったのか、私がどう思ったのかをまとめていきたいと思います。
モブプロを知りたい方、モブプロを始めたけど悩んでいる方には超お勧めの動画です!また、モブプロを実践している方も他チームのモブプロを見てみたいと思ったことがある方もお勧めです。
アーカイブ動画がありますので気になった方はぜひ見てください。
www.youtube.com
どんな内容だったのか
内容はとてもシンプルで、
①オープニング(10:00 ごろ)、
②モブプログラミンの概要説明(13:30ごろ)、
③3人のトレーナーによるモブプロライブ(27:30ごろ)、
④ふりかえり(56:00ごろ)、
⑤Q&A(58:50ごろ)
といった流れで進行していました。モブプロライブがどんな感じで進行していたかは文章で説明するより見ていただいた方が正しく伝わりますので、動画をご覧ください。
感想
では、今回の動画で気づいたことや学んだことを中心に感想をまとめていきたいと思います。
ナビゲーターもドライバーも考えを言葉にしながら進行するのが大事
動画を見ていただくとお気づきになると思うのですが、全員が常に話しています。話している内容は以下のように分類できるかと思います。
- これから書くコードの説明
- 分からないことへの質問とそれに対する回答
- ドライバーからナビゲーターにサポートして欲しいという要求
- 書いたコードのレビューと修正方法の相談
- 意見が分かれたときの対話と合意
- 「やったー🙌」というお祝い
これらの会話の中で良いと思った点は①常に合意を得ながら進めていること、②丁寧に丁寧に説明していることです。
①常に合意を得ながら進めていること
ドライバーが実装して「これどうですか?」という質問が何度も登場していました。例えば、「i」という引数を宣言に書いて「これどうですか?iという変数は嫌ですか?」と確認していました。そこに対して「iは配列の添え字で使うことが多いので○○という変数が良いと思います」といった意見や「スコープが小さいためiという変数でも良いのかと思います」といった意見が出ていました。他にも細かな単位で確認と合意を繰り返して進めていて、小さなレビューを高速に回している感じがして良いと思いました。「OKOK」と軽快に進んでいくリズムも良いです。
②丁寧に丁寧に説明
「①常に合意を得ながら進めていること」で書いたように常に合意をとりながら進めています。当然、最初から全員の意見が一致することはありませんよね。今回の動画では意見を伝えるときに丁寧に丁寧に説明されている点が印象的でした。「丁寧」を重ねて書きたくなるぐらい丁寧でした。丁寧と感じた点は「○○という点で△△だと思います。どうでしょうか」という部分です。こうしたほうが良いというHowの部分だけじゃなく、なぜそう思うのかWhyの部分もセットで意見されていました。「このコードはこうしたほうが良いです」だけだと、冷たく感じますしちょっとギスギスしだすきっかけにもなりそうですよね。ここに理由があるだけで納得感もあります。さらに、「どうでしょうか?」という提案する形で意見することで場が前向きになり、議論活発になっていました。
また、Whyの部分が無い意見に関しては「ちなみに、どういう意味ですか?」とWhyを引き出す質問も印象的でした。
テストコードを実行する前に「どうなると思いますか?」という質問
今回はTDD(テスト駆動開発)で開発されていました。TDDを雑に説明すると先にテストコードを書いて、その後実装を書く進め方です。TDDで開発するとテストを実行するタイミングがあるのですが、必ず「どうなると思いますか?」という質問をされていました。これには①理解度を確認する意味があると説明がありました。さらに、②結果を楽しみにする という意味もあるかもと思いました。
①理解度を確認する
今回の題材が複雑ではないためテスト結果の想像にズレが生じることはなかったのですが、実際に開発だとズレることもありそうですよね。それをきっかけに理解度を確認できるこの質問が良いと思いました。さらにズレの原因を深ぼることで全員の理解度向上が見込めそうです。
②結果を楽しみにする
モブプロは前進する度に喜ぶプラクティスがあります。テスト結果が通ったら「やったー」とお祝いするのです。今回もテストが通るたびに「やったー」と全員でお祝いされていました。全員でどうなるか想像してから、テスト実行、「やったー」のリズムは単純に結果を楽しめて良いと思いました。
お祝いや肯定的な言葉が多くて場が前向きで楽しそう
「やったー」「いいですね」「OKです」など、ポジティブな言葉が多いことに気づきました。また、意見する場合も批判的な言葉は使わず、提案が多かったと思います。そのこともあって場が明るく感じました。また、お祝いの場があることでテンションも徐々に高まっていく感を感じました。それを見てお祝いって大事だなーって思いました。
モブプロとは関係ない部分の感想
カックさんの話し方、身振りが良い
うまく言語化はできないのですが、声の張り方、トーン、ハキハキ、笑顔、身振り手振り、言葉選び、でしょうか。これらを意識されているのか自然にされているのか、聞いていて心地よい話し方をされるなーっと思いました。今回気づいたポイントはマネしてみようと思います。
さいごに
モブプロの進め方のヒントを学べるイベントでした!社内でも共有してみようと思います。
運営の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!