先日のイベントで「発達の最近接領域」という概念を知ったので調べてみました。
読んた記事
ヴィゴツキー「発達の最近接領域」再訪 ― 誰かに助けてもらいながら背伸びする経験をどう創るか ―|かぜかおる (KAZE Kaoru)|note
発達の最近接領域
発達の最近接領域は「ひとりではできなくても、まわりの助けがあればできる領域」の活動が成長に繋がるという考えです。
よく言われる「少し高い目標を立てましょう。」と似てます。他の言葉に言い換えるとチャレンジ目標、ストレッチゴールでしょうか。Google re:WorkからOKRとストレッチゴールの部分を引用します。
OKR とストレッチ ゴール
Google では、「ストレッチ ゴール」と呼ばれる、自身が可能と考える設定値より高い目標を設定することがよくあります。
違いがある部分は発達の最近接領域が他者の力を借りることです。自分の力でやりきらないと成長できない感覚はなんとなくありますが、そうではないという考え方です。
正統的周辺参加
また、発達の最近接領域を調べる中で出会った別の理論は正統的周辺参加があります。正統的周辺参加は「共同活動に参加することが教育に繋がる」という考え方です。とあるグループに入ったとき中心となる人物の影響によって成長するという考えです。こちらも他者との関りが重要です。
ペアプロ、モブプロ
ここで普段の開発で考えてみます。すぐに紐づいたものはペアプロ、モブプロです。いずれも他者と共同で開発します。発達の最近接領域や正統的周辺参加で重要だった他者との関りがあるため、ペアプロ、モブプロは関連する部分はありそうです。
ふりかえり
開発に応用するならふりかえりが良さそうです。ふりかえりで他者の力を借りて達成したことを思い出してみるとよいかもです。 また、意見が出やすいように良い行動として取り上げるのも大事だと思います。
チャレンジの基準
タスクを選ぶときはひとりではできないことを選ぶと、成長の観点で良さそうます。また、上司の立場の場合は「他者と協力して解決できる課題を渡す」ことではないでしょうか。1人では解けない課題を渡せるかどうかが成長に繋がりますね。
まとめ
- 発達の最近接領域は「ひとりではできなくても、まわりの助けがあればできる領域」
- ふりかえりやプランニングで意識してみる
- ペアプロ、モブプロが教育に有効そう
- スプリントごとになにか一つ協力しないとできないタスクを混ぜるの良さそう