はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きが日々から学んだことをアウトプット

RSGT2023:エセ自己組織化」症候群~~の感想

スクラムガイドに書かれている「自己管理型」、「自己組織化」について詳細を知りたい!って思って調べているとRSGTのセッションを見つけたので聞いてみました。とても良かったので感想です。

見たのはこちらです。

スライド

詳細はYouTubeやスライドを見ていただいた方がきちんと理解できます。かんたーーんな概要だけまとめますと次になります。

セッションを聞いて、重要だと思った要点
  • スクラムガイドから自己組織化という言葉が2020年版で自己管理型に変更したのは次の理由
  • 要は、ゴールに背を向けてやりたいことだけやるチームが増えてしまった
  • 本来目指すことは、局所的に最適化ではなく組織全体のために最適化すること
  • 解決するために取り組んでいること
  • チームを最適化
    • 文化を良くするためにもマネージャーやリーダーの育成が重要
    • Googleでもマネージャーを廃止する実験をしたが失敗した
  • エビデンスベースで開発
    • MORSの法則でも計測が大事と言われている
    • 計測と言えばDevOpsのFour Keysと27のケイパビリティ
    • Outcomeも計測するため、EBMを使っている(EBMにもFour Keysが登場する)
  • 計測の罠もある。9ways to fail With KPIsを参照。
  • イヌワシのような高い視座を持つ
    • 視座にはサマリーレベルから現場レベルがある。
    • 全員の解像度を上げるためにも、組織メンバーが誰でも閲覧できるPlaybook(ナレッジ集)を持つべき
  • ビズリーチのSODA構想
考えたこと

自己組織化と言う言葉が消え、自己管理型になった経緯を知らなかったので知れてよかった。指摘されているような「自己組織化」を盾に見る範囲が局所的になってしまうのは分かる。分かるが、開発者では気づきにくい部分だと思うので、リーダーやマネージャーレベルが事業も理解し、開発も理解し橋渡しをした方が良いと思った。そのため、リーダーの育成はしっくり来た。それ以外のエビデンスベースも、イヌワシの視座も納得した。参考して改善したいと思った。

また、ビズリーチのSODA構想がとても良さそうなのでゆっくり見ながら参考にしたいと思う。各視座ごとに詳しく書かれているのでまとめ方も参考になった。