はじめに
京都アジャイル勉強会に参加してきました。ほんの少しのメモと曖昧な記憶を探りながら分かった事や思った事について残します。
京都アジャイル勉強会は以下を参考
https://connpass.com/event/96627/
レガシーコードに自動テストを取り入れる際、何から始めるか
議題の内容
長い期間運用しているレガシーコード、テストは手動テストで行っている。自動テストを導入して品質やコストを改善したいが何から取り組むのがいいか。
議論のまとめ
「なぜ自動化したいか?」が重要
理由によっては自動化で解決出来ない事もあるし、費用対効果が悪い場合もある。
- 防ぎたいと思ってる不具合は自動化しても見つけられない不具合かもしれない
- ユニットテストを書くにもコストがかかる、メンテナンスコストもかかる
思ったこと
僕もユニットテスト取り入れたいと思っていて、でも、前に進められていません。それはユニットテストすれば良くなると思っているけど具体性がないからだと思いました。何の問題を解決するためにユニットテストなのか。それを明確にしないといけない。
大人数での振り返り相談
議題の内容
同じプロダクトを開発している複数部門(企画、ソフト、デザインなどなど)でふりかえりを始めた。部門内のふりかえりはでき、部門毎の問題点の共有はできたが、部門間の問題について改善案が出せなかった。
ふりかえりの状況
- 先日、第1回を開催
- 1ヶ月サイクルで45分間実施
議論のまとめ
メンバー全員がふりかえりの効果を感じられると徐々に良くなり部門間の改善も進むと思うので、まずはふりかえりの成果を出していくと良い。そのためには1ヶ月サイクルは長く、最長で1ヶ月間は問題が放置されてしまう。また、Tryのチェックも遅くなる。2週間30分のサイクルにしてみると良い。
また、ふりかえりの結果は見える場所に張り出しておいて、解決されていない問題が見える状態にしておくと解決欲が強くなり改善案も出てくるのではないか。
思ったこと
ふりかえりサイクルの話で、
「奥さんが抱える問題を1ヶ月放置するのと毎日話をするのと、どちらが上手くいくと思いますか」
とたとえ話があり、サイクルは短い方が確実に良いと思いました。たとえ話は強力だ。
アジャイルを一言で言うと
議題の内容
アジャイルを推進するため、開発者向けにアジャイルを伝える時、一言で伝えたい。
議論のまとめ
アジャイルを導入すればそれだけで開発スピードが早くなり、ユーザーが喜ぶものが作れて、あらゆる事がハッピーになる
っといった事はない。
アジャイルな開発手法の一つのスクラムは問題を明らかにするフレームワークと言える。そして、問題を解決する方法はチームに任せられる。そこで問題を解決していくことで、プロセスやプロダクトがより良くなっていく。結果、開発スピードが上がったり、ユーザーが喜ぶものが作れる。
と言うことで、開発者にアジャイルを一言で伝えるなら
「アジャイルな開発手法を取り入れると、今見えていない問題が見えるようになる。」
が良いのではないか。
思ったこと
アジャイルを説明するのって難しいなと常に思います。アジャイルマニフェストを伝えてもふわっとしていて、結局どうしたら良いのか分からないだろうし、スクラムを伝えても、それがアジャイルの全てって事でもないし、難しい。
この文章をまとめながら、「Don't just do agile. Be agile.」を思い出した。やっぱり、アジャイルは一言で言うと、「改善を続けるマインド」が良いのではないか。
期待する答えではない気はするが。
あと、認定スクラムマスターの研修時の話を思い出しました。
スクラムは問題を明らかにするフレームワークで、スクラムを始めると問題がたくさん見つかる。その結果からスクラムを始めたせいで問題だらけになってダメだ!と思うのは間違い。元々隠れてた問題が分かってきただけ。
ふりかえりのファシリテート
議題の内容
ふりかえりのファシリテートをしているときに、上手くふりかえりが進むように誘導してしまう場合があり、良いのかどうか。
話のまとめ
誘導ばかりしていると、ファシリテータが変わったときに、ふりかえりが回せなくなる。
良くなさそうな方向に進んだら、揺さぶってみるのはどうか。例えば、解決が簡単で効果が薄そうなプロブレムを深堀しそうになったときに、「その問題が解決された後どういう未来が待ってますか」など問いかけてみる。
また、ファシリテーターを輪番にしていく方法もあるが、ファシリテーターになった人はふりかえりに参加しにくくなるデメリットがあるので、注意が必要。
思ったこと
ふりかえりに限らずファシリテートは苦手です。得意にはなりたいのでモヤモヤ、モヤモヤ。センスはないので、勉強と経験を積まないといけないと思います。
さいごに
3回目の参加だが、毎回毎回ためになるし、刺激にもなる。あと、単純に楽しい。
ふりかえりの進め方は早速取り入れたい。