今回の本
ブログを長く続けていると「伝える」難しさをひしひしと感じる。長く続ければ伝え方が上達しそうだが実感はない。むしろ他の人のブログと比較して自分のレベルの低さにがっかりすることもある。
なので、「伝える」や「言語化」という言葉に敏感なのだ。だから、この本を書店で見かけてレジに行くまでは早かった。(久々に本屋さんで衝動買いした)
本書はタイトルの通り「好き」の伝え方について書かれた本だ。ただし、応用すれば「好き」に関係なく何でも「伝える」ことに役立つ。
自分の感じたことを混じりっけなしに伝える
読んでいてビシバシと伝わってきたことは「自分の感情や考えを大切にしよう!」ということだ。SNSの普及によって自分の考えを言語化する前に他者の影響を受けやすくなった。自分が良いかもと思っても、反対意見が多いと萎んでしまう。
……おっしゃるとおり。ブログで本について書くときがある。そのとき、他の人はどんな感想を持ったのか読んでから自分の記事を書くこともある。他の人も同じ部分を大事だと思っていれば安心するし、違う部分を大事だと思っていれば心配になる。自分の感じたことだから、違ったって良いはずなのに気になるのだ。しかし、読者視点では、同じような記事が並ぶより多様な記事が並んでいる方がおもしろい。自分と違う視点の記事があったほうがおもしろい。言うならば、同じ種類リンゴが並んだ店よりも、いろんな産地のリンゴが並んでいる店の方が行きたくなるだろう。だからこの記事も、意識して他の人の感想を見ずに書いている。
また、AIが発達すれば自分の感じたことを書く重要性はより増すと思う。多数の意見の要約はAIがまとめてくれる。AIにできない「私」が「私」の考えを伝えるということを強化していきたい。
言語化のコツは難しくないからこそ難しい
自分の感情を伝えるコツについても書かれている。ステップとしては以下だ。
①気になった箇所の具体例を挙げる
②感情を言語化する
③忘れないようにメモする
まぁ、これ自体は難しいことではないし、新しさもない。でも、、、やってない。社会人1年目のとき上司に言われて印象に残っていることがある。「当たり前をきちんとすれば良い。でも、それが難しい。」(あれ、こんな良いまわしだったかな笑?ニュアンスは伝わるよね。)使った物は元の場所に戻せばなくならない。約束を守れば信頼される。当たり前のことを当たり前にするのは大事なのだ。
なにが言いたいかというと、新しさは感じなかったが大切さを再認識した。
特に②はできてない。Kindleを使って本を読むときはハイライト機能があるので気になった箇所は残しやすい。その後の感情や考えを深掘りするのができてないし苦手だ。だから、感情を言語化するパターンはありがたかった。
感情を言語化するパターン
今回一番新しさを感じた部分は「感情の言語化パターン」だ。たとえば「おもしろい」は「共感」か「驚き」の2つに分けられる。「共感」は自分の過去のポジティブな共通点があるはず。「驚き」は新しいと感じているポイントがあるはず。というように「おもしろい」という感情は具体的になぜ「おもしろい」と思ったのかが言語化できる。そして、言語化することで自分の感じたことを伝えやすくなるのだ。
上記にも書いたが私は感情を言語化するのが苦手だ。「おもしろい」と伝えられるが、それ以上の言葉が出てこないことばかりだ。だからこそ、「ポイントを具体化する→感情を言語化する」を繰り返して上手くなりたいと思う。
話は脱線するのだが、写真にも共通点があると感じた。良い写真は伝えたいことが明確に伝わってくるし、写真家によって個性がある。風景を見て感動して撮影したとき、ありきたりで心が動かない写真になることがある。これは、自分が何に感動したかわからずに撮っているからだ。「良い景色だなー」「パシャ!」ではなく、「良い景色だなー」「○○の光がきれいだ、影と光のコントラスト、花の揺れている感じ…」「影と光のコントラストが一番だから、それが際立つように画角と設定を変えてー」「パシャ!」と撮った方が撮影者の意図が伝わる良い写真になる。
同じ体験をしても、人それぞれ感じ方が違う。それが面白いのだから自分の感情を深堀して表現できるようになりたいと思った。
さいごに
せっかく伝えるなら、私にしか伝えられないことを伝えたい。客観的なこと、汎用的なことはAIに任せればよい。本書は自分の感情や考え方を伝える方法がまとまった一冊だった。今回取り上げていないが、書き出しのパターンや緩急など伝え方のポイントが多数まとまっている。具体例も交えて書かれているのでとてもわかりやすい。「伝える」に興味があるならぜひ読んでみてほしい!
