
ソフトウェアエンジニア以外の方から「アジャイルってなんですか?」と質問を受けることがある。これについて、簡潔でわかりやすく答えるのが難しい。私が整理できていないせいで、回りくどかったり、シンプル過ぎて伝わらないこともある。そこで、今回は「アジャイルってなんですか?」と質問が来たときに、納得した回答ができるようにまとめてみる。
この質問が出るときは、1時間や30分というまとまった時間があるわけではない。だいたい、話の流れで「アジャイルってなんですか?」となる。なので、本質的でエンジニア以外の人にもわかりやすいことが重要だと思う。
ということで、まとめることにチャレンジしてみる。
いったん、おさらいしてみる
ひとまず、手元にある書籍から「アジャイルは?」という説明している部分を抜き出した。
正しいものを正しくつくる(書籍:2019年)
「アジャイルに作る」とは、作ることを通じて学びを得る活動にほかならない。
誰も正解を持っていないものを、それでも形にすること
チームジャーニー(書籍:2020年)
アジャイルとは考え続け仲間と共に行動して乗り越えるジャーニーである。
アジャイル開発実践ガイドブック(PDF:内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室:2021年)
アジャイルとは、元来は特定の開発プロセスを指すものではなく、より良い開発のあり方を追求する態度のことを指しています。
アジャイル開発を方法として端的に表すと、インクリメンタルかつイテレーティブな開発であると表現できます。
おさらいによる感想
アジャイルは特定のプロセスや手法を指し示すものではなく、考え方そのものである。アジャイルを学び始めて印象に残った言葉は「Don’t just do agile. Be agile.」だ。時間がたっても、この考え方は重要だと自信が持てた。
昔、レゴスクラムの研修を受けたことがあり、その時の「アジャイルに認定証はいらない。それは過去の証明でしかない。必要なのは将来につながる"改善マインド"だ。」という言葉も印象的だったことを思い出した。
アジャイルとは?ではじめに説明すべきことはは考え方であり、哲学なのだと思う。
ということで、アジャイルとはなに?に対する回答を整理する
世の中はすごいスピードで進化し、どんどん複雑化、多様化している。今まで通りにプロダクトを作っても価値が届かない状況になっている。
この状況下で価値を届け続けるために、有効だと考えられているのが「アジャイル」というキーワードなのだ。
「アジャイル」は形容詞なので、「アジャイルな経営」、「アジャイルな組織」、「アジャイルな開発」、「アジャイルな○○」というように様々なジャンルでアジャイルが使われている。セットになる言葉によって具体的な手法は異なる。そのため「アジャイルとは何か?」と質問すると状況や人によって答えが異なる。
ただ、共通する考えは「”より良い”を追い求めて、変化に適応し続ける」ことであり、「学び続けること」と言い換えることもできる。と考えている。また違う言い方だと「仮説検証サイクルを素早く回し続ける」とも言えるだろう。
そのとき、疑問に思うのが「”より良い”を追い求めて、変化に適応し続ける」はどうしたらいいのか?だと思う。アジャイル界隈にはそれを体現する様々な方法がある。また、その方法も”常により良い”を追い求めているため、たえまなく進化している。
その方法の中で一番有名で取り入れられているのが「スクラム」というフレームワークだ。スクラムは、プロダクトを一気に作るのではなく、少しずつを繰り返しながら作る進め方で、小さく作って、レビューし、軌道修正しながらゴールに向かう進め方だ。スクラムは「理論」「価値観」「チームのあり方」「プロセスの進め方」「つくる物」をスクラムガイドというガイドブックまとめられている。
ただ、(スクラムガイドにも書いているが)スクラムフレームワークは意図的に不完全なものなので、スクラムをすれば上手く進むというものではない。スクラムで開発すると、うまくいかないことや問題点が見える化されるので、常にそれに対処し続け、より良くなっていく必要がある。そのため、スクラムもスクラムガイドを学べばOKというわけではなく、自分たちのやり方、社外のやり方を学び続けて、常に改善していく必要はある。だから、スクラムマスターと呼ばれる進め方を改善する専任の役割がある。
また、アジャイルを体現する様々な方法があるといったとおり、スクラム以外にも様々な方法がある。主には「考え方」、「プロセス」、「チーム」、にカテゴライズされる方法が多いと思う。モダンアジャイルというコンセプトを知るとアジャイルがカバーする範囲のイメージがつきやすいと思う。モダンアジャイルは次の4つの原則を定義した。1.人々を最高に輝かせる、2.安全を必須条件にする、3.高速に実験&学習する、4.継続的に価値を届ける
価値を届け続けるため、スクラムも含めた"それら"を自分たちにあうように取り入れていって「”より良い”を追い求めて、変化に適応し続ける」ことがアジャイル。
まとめ
結局、ちょっと長くなった。立ち話で質問されてこの量を回答すると嫌な顔されそう笑
立ち話用
世の中はすごいスピードで進化し、どんどん複雑化、多様化している。今まで通りにプロダクトを作っても価値が届かない状況になっている。
この状況下で価値を届け続けるために、有効だと考えられているのが「アジャイル」というキーワードなのだ。
「アジャイル」は形容詞なので、「アジャイルな経営」、「アジャイルな組織」、「アジャイルな開発」、「アジャイルな○○」というように様々なジャンルでアジャイルが使われている。セットになる言葉によって具体的な手法は異なる。
ただ、共通する考えは「”より良い”を追い求めて、変化に適応し続ける」ことであり、「学び続けること」と言い換えることもできる。と考えている。また違う言い方だと「仮説検証サイクルを素早く回し続ける」とも言えるだろう。
そのとき、疑問に思うのが「”より良い”を追い求めて、変化に適応し続ける」はどうしたらいいのか?だと思う。アジャイル界隈にはその価値観を体現する様々な方法がある。また、その方法も”常により良い”を追い求めているため、たえまなく進化している。
その方法の中で一番有名で取り入れられているのが「スクラム」というフレームワークだ。スクラムは、プロダクトを一気に作るのではなく、少しずつを繰り返しながら作る進め方で、小さく作って、レビューし、軌道修正しながらゴールに向かう進め方だ。スクラムは「理論」「価値観」「チームのあり方」「プロセスの進め方」「つくる物」をスクラムガイドというガイドブックまとめられている。
また、アジャイルを体現する様々な方法があるといったとおり、スクラム以外にも様々な方法がある。主には「考え方」、「プロセス」、「チーム」、にカテゴライズされる方法が多いと思う。具体的にどうやって取り入れるかは、プロダクトやチームの状況によっても違う。