はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きが日々から学んだことをアウトプット

自己理解メソッドでやりたいことを見つけよう!『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読んだ

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読みました。

本書では「自己理解メソッド」と紹介されていますが、自分が本当にやりたいことを見つけるための手法がまとめられた書籍です。ただ読み進める本ではなく、紹介されるステップを実際にやることで最終的に自分のやりたいことが見つかる書籍になっています。

「やりたいことが分からない」「やりたいことがない」と言う方にはお勧めできます。シンプルな図表や優しい文体で読みやすい本ですので、読書が苦手な方でも読み進めやすいと思います。

私はチームや組織を軸に学んだり、開発を進めたりすることが好きなので「やりたいことが分からない」という状態ではありませんが、複数の方からお勧めの本として紹介頂いたので読んでみました。読んでみてどうだったかというと、「自己理解メソッド」の方程式はシンプルで分かりやすかったですし、ステップに沿ってワークしてみることで新しい気づきもありました。読んで良かったなと思っています。

それでは本書の内容に触れながら、私の感じたことをまとめていきたいと思います。また、本書の概要を知りたい方は著者が説明している動画がありますので、合わせてご確認ください。
youtu.be

目次

1 「やりたいこと」探しを妨げる5つの間違い
2 なぜ「やりたいことが分からず迷い続けてしまう」のか?
3 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド
4 人生を導くコンパス「大事なこと」を見つける
5 「得意なこと」さえ見つければ何でも仕事にできる
6 「好きなこと」を見つけて努力とサヨナラする
7 「本当にやりたいこと」を決めて「本当の自分」を生き始める
8 「人生を劇的に変える」自己理解の魔法

シンプルな公式

本書ではやりたいことを直感ではなく論理的に見つけられるメソッドを紹介されています。そのときの軸になる公式が以下です。

好きなこと × 得意なこと × 大事なこと = ほんとうにやりたいこと

好きなこと、得意なこと、大事なこと、それぞれは以下のように定義されています。

好きなこと:情熱がある分野のことです。関わるだけで楽しかったり、興味があってもっと知りたいと感じることです。
得意なこと:自然と人よりも上手く出来ることです。頑張らなくても無意識にしてたり、他の人がなぜできないのか分からないことです。
大事なこと:価値観とか、なんのために生きるのかという人生の目的のことです。まわりの人や社会に与えたいことは仕事の目的にもなります。

なるほど。やりたいことを分解して解像度を上げる分かりやすいですね。

以前やりたいことがない人と話したとき、「あなたはあれが得意ですね。これが得意ですね」とその方の出来ていることをお伝えしたけど、「それはできるけど、やりたいことではないです」という会話になりました。得意なことだけでなく、好きなこと、大事なことについても一緒に話せればよかったな。

ワークは自分をふりかえるのに良い時間<大事なこと>

本書を読んだ理由に年末年始で新年の目標を決めるのにも使えそうだと思ったからもあります。そのため時間をかけてワークにも取り組みました。

ワークは本書の質問に答えながら進めていきます。例えば大事なことを見つける質問の一つが「尊敬する人やキャラクターは誰ですか?その人のどんなところを尊敬していますか?」です。他にも「今の社会に何が足りないと思いますか?」という質問もありました。

大事なことを色々な角度から深ぼる質問ですね。それによって出てきたキーワードをKJ法のようにグループ分け、グループに名前付けをして自分の大事なことを整理していきます。

それから出てきた私の大事なことは「楽しい」「熱中」「チャレンジ」「寛容」「自由」の5つになりました。一つ一つのキーワードとキーワード同士の繋がりは以下です。
自由:特定の何かに囚われず柔軟に過ごしたい
 ↓ 執着を手放し固定観念なく物事を見れることで、起こったことに対してフラットに考えられる
寛容:人に対しても物事に対しても、目の前で起きたことはポジティブに受け止める
 ↓ 寛容さが失敗を恐れずチャレンジする土台をつくる
チャレンジ:ちょっと失敗しそうなぐらいが面白い
 ↓ チャレンジしているときは熱中できる
熱中:熱中して取り組める
 ↓ 熱中するほど真剣な時は何してても楽しい
楽しい:自分の人生を楽しめている

自分の大事なことを改めて整理し、直感的な感覚と相違がないことがわかりました。

このように自分と向き合うと、大切なことに時間を使えている気がして心地よかったです。また、一度整理しておけばあれこれ考える時の判断基準にもなるので良かったです。

ワークは自分をふりかえるのに良い時間<得意なこと>

得意なことも同じように質問に答える形式で自分を理解していきます。このワークの説明で良いとおもったのは「自分を変える努力はおしまいにして、自分を活かす努力を始めましょう」というものです。苦手な分野ってどんなに努力しても100点を取れることはないからコスパは悪いと思っています。(努力が無駄になることはないですが)それなら、赤点を取らないレベルでとどめて得意な部分を伸ばした方がその人らしさにつながると思います。(赤点でも良い部分もあったりする)

個人的にはこのワークは難しかったです。過去のエピソードから得意なことを見つけていくのですが、昔のことを覚えていない……。あと、スキルと得意なことは違うと説明があり、理解はしたつもりですが、これはスキルなのか?得意なことなのか?と迷うことがありました。

しかし、難しいながらも進めると自分では気づいてなかった自分に気づけたワークの一つでもありました。

得意なことは数が出るので一部紹介します。
・新しいことを学び続けること
・人の話を聞くこと
・人が楽しめるように準備をすること
・人が集まる場をつくること
などなど

「もっとこうすれば良かったと感じていることは?」という質問を考える時、コミュニティの人たちとコミュニケーションを積極的にとって話せれたら良かった。と出てきて、自分でも「そんな風に思ってたんだ!?」と気づけました。

ワークは自分をふりかえるのに良い時間<好きなこと>

こちらのワークは分かりやすかったです。ワークを通して好きなことって案外気づけないかも?と思ったので取り組んで良かったです。

たとえば、「好きなことなんですか?」と質問されても好きなことを見つけにくいですね。それで答えられる好きなことは質問されなくても分かってると思います。

本書で使われていた質問を一部紹介すると「お金を払ってでも勉強したいことは?」が使われていました。何かしらコストをかけてでも取り組みたいことを意識すると好きなことは見つけられそうだなと思います。

好きななことも数が出るので一部紹介します。
コーチン
アジャイル
・組織論、インテグラル理論、U理論
・UX
・リーダーシップ
・コーヒー
・写真
・音楽
・料理
など

これまでを組み合わせる

ワークを進めると「好きなこと、得意なこと、大事なこと」が洗い出せているので方程式に合わせて組み合わせてみる感じです。ただ、組み合わせるだけなのですが、難しい。一番難しかったです。こちらはまだしっくり来た組み合わせは見つかっていませんので引き続き考えてみたいと思います。

難しい理由は、今までは自分の内側の考えを出すため、答えは自分の中にありました。組み合わせのフェーズでは外側に向けて何が出来るのかを考えるフェーズで答えは自分の中にないので難しく感じるのだと思います。

例えば
(好き)コーチング・アジャイルインテグラル理論  × (得意) 新しいことを学び続ける・人が楽しめるように準備をする × (価値観)楽しい
=社内コーチ?、社内にあった理論をメンバーに伝えていく?

社内コーチ?という考えが出たときも、もともと考えていたから出てきたことで、本当にやりたいことなのか?と問われると少し自信がありません。ただ、Chapter1でやりたいことを見つけたとき運命的な感覚はなく、最初は興味レベルという記述もあったのでこの感覚で正しいのかも?と思ったりします。

1人で本を読んでも詰まったり、不安になったりする

(人によると思いますが、)私の場合は一人で考えるよりも対話しながら整理する方が得意です。そのため、本を読みながら進めていても「あれ、合ってる?」と不安になったり、「組み合わせが思いつかない……」と詰まってしまうことがありました。それでも、やさしい本なので最後までやり切ることも出来ました。

本という性質上仕方ないのですが、人と話しながら出来るとより自己理解が深まるのになぁと思いました。

まとめ

自己理解メソッドの重要性

  • 本書では、「やりたいこと」を見つけるための具体的なステップが紹介されています。
  • 自己理解メソッドは直感ではなく論理的なアプローチで、「ほんとうにやりたいこと」を見つける手助けとなります。

「好きなこと × 得意なこと × 大事なこと」の方程式

  • シンプルな公式により、「好きなこと」「得意なこと」「大事なこと」を組み合わせて本当にやりたいことを発見することができます。
  • それぞれの要素の解像度を上げることで、より具体的な方向性が見えてきます。

ワークを通じた自己理解の重要性

  • 好きなこと、得意なこと、大事なことを見つけるために提案されたワークは、具体的な質問やアクティビティを通じて自分を深く知る手助けとなります。
  • 過去のエピソードを振り返ることで得意なことを見つけ、コストをかけてでも取り組みたいと思うことを見つけるワークも興味深いものでした。

好きなこと、得意なこと、大事なことを組み合わせる挑戦

  • それぞれの要素を洗い出し、組み合わせることで新たな可能性が広がります。
  • 具体的な例を挙げながら、これらを組み合わせて「ほんとうにやりたいこと」を見つける過程は充実感を得られます。

2023年 ブログのふりかえり

2023年もブログを継続することができました。一年をふりかえってみます。

全体

2023年はブログを始めて5周年を迎えることが出来ました。5年も続くとしっかりと習慣になったと実感します。

PV数は昨年の約62,000から約71,000と伸ばすことができました。また、今年の10月は過去最大の月の表示回数が7000を超えることもありました。少しでも見てくれた方に貢献できていれば何よりです。

四半期ごとにふりかえる

各期でどんなブログを書いたかふりかえってみます。

⛄1-3月

2023年はObsidianを使っていくぞ!と決めてブログを書き始めました。しっかりとObisidianは継続して使っています。アプリの使いやすさが継続の理由だと思っています。まだまだ活用しきれていないとも感じるので模索しながら進めていきたいと思います。

Obsidianを使うぞっという一つ目の記事です。
iucstscui.hatenablog.com

🌸4-6月

この時期はコーチングや成長に関わる記事が多かったです。パーソナルコーチングの体験会にも行きました。「人の成長」に関心があることを改めて実感します。

この時期のブログで気になったのは「人が成長するとは、どういうことか」の書評です。新しい考え方を手に入れたと興奮したことを覚えています。このあとインテグラル理論を読んだり、社内で成人発達理論に関する話をしたり理解が進んだので、改めて読んでみたいと思いました。
iucstscui.hatenablog.com

🌞7-9月

この時期はテーマがバラバラしていますね。2024年は学びの方向性を絞っても良いかもと思っています。
さて、この時期に印象的な記事はTeachable Machine と Scratch に関する記事です。子どもと一緒に大学のプログラミング教室にいって知った技術を自分でも使ってみて記事にしました。この後、子どももScratchを使って自分でゲームを作ったりしているので行って良かったなと思います。

iucstscui.hatenablog.com

🎄10-12月

イベント参加記事を書いてあるのを見て、2023年の前半はあまり参加していないことに気づきました。2024年は継続的に参加して旬な知識を知っておきたいなと思います。まずはpmconfのアーカイブで気になるのは片っ端から見ていきたいです。

iucstscui.hatenablog.comiucstscui.hatenablog.com

まとめ

1年間書いた記事を振り返りました。今年も書き続けることができました!2024年は学びの方向性を決めて書いていきたいと思います。2024年もよろしくお願いします。

pmconf2023の感想「プロダクト中心の開発を実現するための土壌づくり ~PjMスキルセットの人間の試行錯誤~」

pmconf2023がYouTubeで公開された。ありがたやありがたや。
気になったセッションを見て学びをまとめておく。一気に全部見るのは無理なのでちょっとずつ。今回は「プロダクト中心の開発を実現するための土壌づくり ~PjMスキルセットの人間の試行錯誤~

自分なりに気になったことをメモって感想を書くブログなので、要約ではない。少しでも気になったら他の部分も参考になると思いますので動画も見てね。
アーカイブはこちら。
プロダクト中心の開発を実現するための土壌づくり ~PjMスキルセットの人間の試行錯誤~ - #pmconf2023 - YouTube

ためになったことリスト

  • slack を使ったオープンなやりとり
  • プロダクトバックログに情報を紐づける
  • 当たり前のことを地道にやる
  • 参加者の所属や役割を明確にし、会議の参加を絞る
  • キックオフではパーソナルな自己紹介
  • プレモーテムの実施
  • フロントエンドとバックエンドで依存をなくし、フロントエンドはスクラム、バックエンドはWFで進める
  • スクラムのメリデメを周りに広報する

感想

デジタル庁のマイナポータルプロジェクトで改善を進めた話。100人近いチームで改善を進められているのは大変な苦労があったと思う。改善するにあたって苦労や工夫があったと思う。そのあたりをもっと詳しく聞きたい気持ちになった。

良いと思ったことを推進する力

Slackでオープンにやりとりする、心理的安全性を高める、プロダクトバックログ見える化。どれも良いことだと思う。PMを学ばれている方々なら同意する方も多いのではないか。しかし、その文化がないチームで文化を醸成するのは苦労がある。さらっと出来たことを発表されているが、推進していく中で反発や無関心があったのではないかと想像する。どうやって乗り越えていったのだろうか。一つあるとすると、今回のpmconfのテーマである「覚悟」だと思う。「そっちの方が良い」と思い引っ張ったり押したりする力だと思う。

私が成長したい部分はこの良いと思うことを推進することなんだと思った。改めてFearless Change読もうかな。

pmconf2023の感想「Keynote プロダクトマネージャーの「覚悟」を分解する」

pmconf2023がYouTubeで公開された。ありがたやありがたや。
気になったセッションを見て学びをまとめておく。一気に全部見るのは無理なのでちょっとずつ。今回はKeynote プロダクトマネージャーの「覚悟」を分解する」

自分なりに気になったことをメモって感想を書くブログなので、要約ではない。少しでも気になったら他の部分も参考になると思いますので動画も見てね。
アーカイブはこちら。
Keynote プロダクトマネージャーの「覚悟」を分解する - #pmconf2023 - YouTube

ためになったことリスト

  • PMはスタートアップの経営者と同じマインドセットが求められる。
  • 自分のお金を使う覚悟で考える。
  • PMは投資してもらったお金で利益を出す覚悟で考える。
  • PMは企画の第一人者である必要はない。巻き込まれる力も大切。ダメなのは醒めていること。
  • プロダクトのためにヒトを巻き込むことも覚悟を持つ。
  • メンバーの育成よりもプロダクトの成功に重心を置く。
  • メンバーの育成は職能のトップに任せ、両輪で進める。
  • Noと言うのは大切だが難しい。
  • Noと言える/判断できる情報をチームやステークホルダーに与える。
  • Noと言うなら説明責任がある。
  • Noと言うことで何を守ろう/得ようとしているのかを考える。
  • ユーザーに他の競合プロダクトと比べて優れていることを伝えられますか。
  • 極端ではあるが、プロダクトでユーザーの人生が左右するかもしれない。その覚悟で開発する。
  • プロダクトが完成する前から契約が取れるぐらいのニーズを見つけよう。
  • 投資もせず細々と継続するのはユーザーとって不利益。プロダクトを止める覚悟をもとう。

感想

テーマに従ったディスカッションだった。メインテーマは覚悟。「カネを利用する覚悟」「ヒトを巻き込む覚悟」「NOと言う覚悟」「ユーザーを巻き込む覚悟」「未完成がプロダクトを人に使ってもらう覚悟」「プロダクトや機能を終了する覚悟」でそれぞれ話があった。

改めてPMの責任の大きさを感じた。

ユーザーの時間を無駄にはできない

大体のプロダクトは競合がある。そのため、ユーザーが自社のプロダクトを使うということは他よりも期待して選択してくれている。また、ユーザーは時間を使ってプロダクトを利用する。プロダクトが期待外れだった場合はその時間が無駄になるということだ。KPIとしてのPVが増えた/減ったも大切だが、ユーザーの期待に答えられたのかどうかも大切。そういった意味で、本当にそのプロダクトや機能を開発するのかは考えた方が良い。

プロダクトを良くするためにヒトを巻き込む

プロダクトを良くするために必要なら開発チーム以外も巻き込んだ方が良い。わかる。わかるが、遠慮してしまう。自分の中で勝手に壁を作ってしまっているんだろう。壁を作ることで何から守っているのかを考えるところから始めようと思った。たぶん、乗り越えられる気がする。

自分のお金だと思って使う

自分のお金を使うとき、ほんとうに必要なのかな。ただの贅沢じゃないかな。意味あるかな。他と比べてもこれが良いのかな。色々調べると思う。金額によっては簡単に買うものもあるけど、それも基準がある。自分のお金を使うときと感覚が違う場合は当事者意識が欠如しているのかもしれない。

プロダクトを良くして、ユーザーに価値を提供する責任がある

PMはエンジニアのように専門スキルで価値を届ける役割ではない。ゴールを明確にしたり、チームが円滑に進むように働きかけたり、ステークホルダーと調整したり、トラブル時に意思決定したり、様々な行動で価値を届ける。だからこそ、PMとして何をすればユーザーに価値あるプロダクトが作れるのか考え行動したい。

写真前夜を読んで感じたこと

広告写真や映画撮影で活躍されている瀧本幹也さんのハウツー&エッセイ「写真前夜」を読みました。

www.genkosha.co.jp

写真1枚1枚に対する考え方や撮り方、苦労。さらに写真との向き合い方が知れる一冊です。とても良かったです。作品に対する想いの強さを感じられました。写真に関わらず想いの強さは重要ですね。

この記事では写真と文章がセットになった書籍です。文章の要約しても魅力は伝わらないと思いますので、要約は一切なくして私が何を感じたかだけまとめていきたいと思います。

01 建築/写真手法のヒント

自分の「好き」と「技術」にこだわりを持つことが個性に繋がるのだろう。

好きについて:写真だと「花」が主役の写真を撮るのが好きだ。そこで終わらずに、「〇〇な花を撮るのが好きだ。」までこだわりを持ちたい。〇〇には「小さな」とか「一輪」とか「日常にある」とか。そういうイメージ。

技術について:技術は単純に撮影に関する技術。光を読む力とか、構図のバリエーションとか、カメラの使い方とか。

「好き」「技術」のどちらかではなく、どちらも重要だし相互作用している。好きを表現したいため技術を高めた方が良いし、技術が上がれば新しい見え方ができる。

02 自分の写真を探す/藤井保のその先へ。

人との出会いが自分の価値観や考え方を広げると思う。今まで思いもつかなかったことが可能になる。瀧本さんは色々な方と撮影を共にすることで考え方を広げられていた。そうして、自分の写真が見つかるのだろう。

別の写真家さんのワークショップに参加したときも「自分らしい写真」がテーマだった。写真に関わらず、表現すること・誰かに見てもらうことは「自分らしい」から切り離せないのだろう。そのときのワークショップでは「自分らしい=他の人と自分の差」だと説明されていた。だから、好奇心を持つ。あの人はなぜ赤い服が多いのか、あの人はなぜあのような発言をしたのか。差を見つける。そして深堀する。その結果、自分らしいが分かったり、広がったりする。

03 カメラと写真の関係

写真を仕事にすると、表現したい写真が撮れるカメラを選定する。趣味ではそうもいかない。すべての買う余裕はない。でも、自分の好きなカメラで好きなように撮れるのが趣味の良いところ。

04 写真のリアル・フェイク・ファンタジー

写真はその場に合ったものを映すのでリアルではあるのだが、その場を工夫して作ることができるのでファンタジーな要素もある。これに関しては良い悪いはなくて、何を表現したいのかだと思う。

家族写真の場合はリアルな日常が記録に残るのが良いと思う。散らかった部屋の中で撮った写真を5年後、10年後に見たとき、散らかった物一つ一つに懐かしさを感じる。話が弾む。一方、観光写真は加工スポット以外のものを映さないようにした方が良い。結局、誰に何を届けたいのか。それに尽きる。

05 宇宙への憧憬/マクロの視点

一筋縄ではいかないことも情熱を持って行動することで解決できる。情熱。自分からは遠い言葉だが引き寄せたい。

06 ラフォーレ/アートディレクターとの協奏

アートはこだわりと違和感なのかも。パッと目を引く印象と訴えかけるメッセージ性が両立して成立するのかもっとアートの何も知らない人間がそう思った。

アートに限らず、こだわりと頑固の違いが難しい。人の意見もきちんと聞いたうえで進めればこだわりになるのかな。

07 映像作品と写真

映画やドラマのポスターの難しさについて意識したことはなかったが、何時間もある作品を1枚の写真で魅力的に表現すると考えると難しさが分かる。

08 記憶に残る写真

狙いがあれば大胆に。

「自分らしさ」とも関係してくる話だ。写真を撮る時、場所ごとの定番の構図がある。それだけの撮影では「自分らしさ」とほど遠い。良いと思った場所。そこだけを勇気を持って切り取れるかどうか。

09 5大陸へ繋がる想い

好きなことに本気で向き合えているのか。調べている時間、考えている時間、取り組んでいる時間。ちゃんと費やせているのか。丁寧に、ストイックに。

10 続いていく広告の仕事

広告は興味を持ってもらう必要がある。そのために、今まで違う表現が重要になっている。

11 いつも自分の写真を撮るには

まず、表現したいことを考える。まず、ビジョンを描く。まず、やりたいことを考える。できるかどうかは後回し。後に回した「できるかどうか」はどうやったらできるのか?に思考を変える。それぐらいの熱量を持ちたい。

12 暗闇の先に見えたもの/ミクロの視点

環境変化があると写真も変わる。成長に変化は重要だなと思う。

最後に

写真に本気で向き合われていると感じられる一冊です。どういう風に考えて撮影したいのかが分かるので、写真が好きな方は興味深く読めると思います

PMとPMMの良い連携について話そう〜急成長プロダクト Bill Oneとログラスの事例〜 を見てPMとPMMの重要性と役割が学べた

PMとPMMの良い連携について話そう〜急成長プロダクト Bill Oneとログラスの事例〜を見ましたので感想など。まずはイベントの紹介です。

forkwell.connpass.com

アーカイブ動画は以下です。
PMとPMMの良い連携について話そう〜急成長プロダクト Bill Oneとログラスの事例〜 - YouTube

ざっくりと紹介するとPdMとPMMの役割の境界や重なりについてのパネルディスカッションでした。

メモ

聞きながら気になったことをメモしました。

Bill Oneさん
・課題定義、訴求メッセージ、ソリューション、セールスモデルの4象限にわけたとき、
 課題定義、訴求メッセージはPM/PMMが一緒に進める。
 →役割の特性上、PMとPMMで情報量の差が生まれるため、情報共有を密に行う。
・ソリューション、セールスモデルはPMとPMMでわける
 わけた部分は任せるが、大きな意思決定をする場合は報告しあった方が良い
・エンジニア、デザイナ、CSはPdMとのコミュニケーションを強く
 セールスとマーケティングはPMMとのコミュニケーションを強く
 PdMとPMMは連携する
Loglassさん
・共通ゴールを持ち、かちっと決めすぎない。
・ターゲット、プロダクト価値、新規事業検討はPdMとPMMが一緒に進める
・プライシングや競合理解はPMM寄り、マーケティングクリエイティブはPMMに任せる
・プロダクトビジョンやロードマップはPdM寄り、要求整理やプロトタイプはPdMに任せる
・定例MTGでは、定期的なアジェンダと持ち込みアジェンダがある

Q&A
・PdMとPMMはそれぞれの役割を設けた目的を忘れずに進める
・PMMとして事業や市場やドメインに対して解像度高くなる努力をする
・今事業を伸ばす上で、インパクトがあることに取り組む
・PdMの目標は〇〇というビジョンを達成する、PMMはインサイトを整理する目標の切り方がある
・BizDevは中長期的、PdMはプロダクトを進めつつ、融合して進めていく

気づき

お話を聞きながら、自分なりの気づきを言語化してみたいと思います。

役割分担とコミュニケーション

柴野さんが「PMという領域を手が回らなくなったため、PdMとPMMにわけた。もともと一つの役割なのでフュージョンが必要」という説明がありました。(フュージョンとは融合とか統合とかの意味ですが、ドラゴンボールフュージョンのイメージで使われていたと思われます。)
柴野さん浅越さんも、PdMとPMMの違いを説明される際に「共同で進めること」「報告しあうこと」「完全に任せること」のように責任を整理されていました。また、PdMとPMMはそれぞれの役割を設けた目的を忘れずに進めるというお話もありました。

PdMとPMMに限らず、役割を設けて分割する際は責任範囲を明確にして、「共同で進めること」「報告しあうこと」は密に連携し、「完全に任せること」はあまり口を出さないことが重要だと感じました。

PdMとPMMでそろえる部分

プロダクトの価値やターゲットユーザー、ビジョンなど根幹になる部分はPdMやPMMが同じことを言い、伝えていく必要性を感じました。そのために「共同で進めること」「報告しあうこと」の中に根幹となる要素は含めた方が良さそうです。

さいごに

登壇、運営のみなさん、ありがとうございました!

スライドが公開されていました。

コミュニケーションで重要な聞くことについて考えた

今日は「聞くこと」に焦点を当てて自分の考えを整理してみます。

聞くは重要

コミュニケーションにおいて、「聞く」ことは極めて重要。特に1on1の上司と部下といったシーンでは、相手の言葉に耳を傾けることが成功への近道。ただし、ただ話を聞くだけではなく、相手の視点を理解し合うこと大切。

信頼関係の構築

チームで働いたり一緒に生活するうえで信頼関係は非常に重要。信頼がないと成り立たないぐらい。そして、聞くことは信頼に大きな影響があると思っている。

たとえば、AかBかで議論をしているとき、Aの話の後に間髪入れずにBの話を返されたとき、話を聞いてもらえていない気がする。反対の意見を持っていたとしても「Aの〇〇という部分が効果的だと思っているんですね。私はBについて……」というに、話したAに対するリアクションがあった方が良いと思う。反論がダメだとは思わない。多様な意見があった方が良い。ただ、一言も言及せずに自分の話をしない方が良いと思う。

C案が生まれる

信頼関係ができていると、A案を提案したときに批判をもらえる。また、反対意見としてB案が出てくることもある。さらにB案についても違う意見が出てくる。それを繰り返すと一人では思いつかなかったC案が生まれる。信頼関係ができていないとA案を提案したときに反論が出てこない。納得していなくても。

また、信頼関係があっても聞くことができないとC案はでない。反対意見は出せても、お互いに相手の話を聞かずに自分の主張を繰り返していてはC案は生まれない。A案の中の特徴、B案の中の特徴をお互いに聞き出して違う組み合わせを作ることでC案が生まれる。

課題が見つかる&アイデアが見つかる

同じように働いたり生活していても、相手の話と自分の考えと異なることが出てくる。そこを深堀して聞いてみると思わぬ課題が見つかる。一人で考えたり気づけることには限界がある。

1on1でも良い。ミーティングでの発言でも良い。「ん?」って思ったら課題の発見のチャンス。課題発見できると改善できる。新しいアイデアに繋がることもある。プロダクトが良くなるかもしれない、組織が良くなるかもしれない、個人が成長するかもしれない。聞くことは可能性がある。

聞くコツ

学んだり、経験した結果、個人的に大切だと思う聞くコツがある。

判断を保留する。

たとえば、〇〇という意見が出てくる。私はそれに対して違う意見を持っているとする。がその瞬間に良い/悪いの判断はしない。自分と違うことに興味を持って質問する。「なんでそう思ったのか?」「どういうきっかけでそう思ったのか?」「どういう想いでその考えに至ったのか?」

すぐに判断をすると先入観が生まれて自分の考えを押し付けてしまう可能性がある。自分との違いを把握し、ある程度聞ききったタイミングで違う部分と同じ部分を伝える。そして、相手がどう思うかを聞き、その意見について自分も考える。判断を保留することで、自分と相手の対立にはならず、相手と一緒に異なる意見をどうやってまとめるかという話になる。気がする。

このコツを実践するには自分と相手は違う。それが良い。という大前提の価値観は大切だと思う。当たり前のようだが難しい。違う考えになったら、なぜ違うのかを相手視点になる必要がある。このとき、考える必要はない。聞けばいい。考えたってそれは結局自分の考えだ。

耳だけで聞かない。

相手の話を聞くときに、言葉だけで聞くことは難しい。だから、言葉以外のからの情報が受け取れるなら受け取った方が分かりやすい。

表情、声のトーン、話す間、空気感、5感、6感すべてを使って聞く。「わかりました」って言ってもそのほかの要素で納得していないことがわかることもある。だから、聞く側は相手に体を向けて、できれば目を見て、話を聞く方が良いと思う。目を見られると話しにくい人もいると思うが、全く目を見ずに話されるよりも良いし、目を見てもらえている方が聞いてもらえていると実感する。

相手を信頼する、尊敬する

若手だろうが先輩だろうが同期だろうが、相手を信頼しないと聞くことができない。

ありがちなのは若手の意見を軽く捉えることではないだろうか。若手が〇〇ということで悩んでいるとする。ただ、自分はすでにその悩みを△△ということをして乗り越えている。だから、若手が〇〇で悩んでいると相談したときに、「簡単。△△をすればよい」と答える。これは相手の話を聞いていないと思う。まず、自分と相手とは価値観や性格が違う。また、時代が違う。文化が違う。同じ方法が当てはまると思わない。さらに、相手は悩んでいるのに「簡単」と伝えるのは相手の立場に立てていない。相手は簡単ではないから悩んでいる。

信頼、尊敬している人が悩んでいるのなら聞くことから始めると思う。

聞くスキルを向上させるために

聞くことやコミュニケーションについて人と話すときに紹介する本などがある。

iucstscui.hatenablog.com

iucstscui.hatenablog.com

iucstscui.hatenablog.com

iucstscui.hatenablog.com


また、コーチング、システムコーチングで学んだことも影響している。相手を信頼し、可能性を信じて、コミュニケーションをとる姿勢やテクニックは大切だと思う。