はんなりと、ゆるやかに

アジャイル、スクラムが好きなITエンジニアが日々から学んだことをアウトプット

心理的安全性のつくりかた が とても良い本だった

心理的安全性のつくりかた」という書籍を読みました。心理的安全性の書籍の中で個人的にお気に入りの一冊になりました。理論と実践のバランスが僕にちょうどいい。また、多くの賞を受賞されていることから色んな方にも刺さる一冊なんだろうと思います。

心理的安全性を説明している本ではありますが、それだけではありません。心理的安全性を高めてチームのパフォーマンスを上げましょう。具体的には〇〇をしましょう。理論だけでなく実践に活用しやすい。そういう本です。そのため、チームや組織に関心がある人にも参考になる部分があると思います。

本書を読んで、実践しようと思ったことを中心にまとめていきます。

目次

第1章 チームの心理的安全性
第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性
第3章 行動分析でつくる心理的安全性
第4章 価値とルールでつくる心理的安全性
第5章 心理的安全性導入ガイド

心理的安全性はチームや組織のパフォーマンスがあがる

心理的安全性が高まるとチームの学習が促され、中長期的にパフォーマンスが上がることが分かっています。これは前回読んだ書籍でも同じことが書かれていました。
iucstscui.hatenablog.com

本書では、心理的安全性が高いと同じ問題や事象の意見の食い違いがあった場合は業績がプラスになると書かれています。心理的安全性が高いと建設的に議論できるからですね。意見が違うことは良いことです。

日本版の心理的安全性の4つの因子

日本で心理的安全性を向上させる4つの因子が紹介されています。「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」です。小さい時から言われているようなことだなと思い、小さい時から言われているからこそ変わらず大事なことで、そして実際に行動に移せないことなんでしょうね。

4つの因子の名前が柔らかいので、共有しても引っかかりなくイメージしやすそうだと思いました。ぜひ、心理的安全性を高める要素として「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」という4つがあることを共有しようと思います。さらに、今のチームで弱いところはないか話し合ってみたいですね。

本書ではこの4つの因子を向上させる行動を増やしていきましょうと書かれています。本書で良いと思ったポイントの1つとして、この「行動」に着目している点です。

機能的文脈主義と行動

機能的文脈主義と行動について説明されています。機能的文脈主義について調べてみたのですが難解ですね。。。本書がいかに分かりやすく説明してくれていたのか理解できました。本書はブーケ(花束)を例に紹介していました。花束は1本1本の花の集まりであり、花束を変えるためには1本1本の花を変えることだと。また、他のことも同じで、「やる気」というのも「やる気があるように見える行動の集まり」で、やる気を出せといって発揮するのはその行動だということです。「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」も一緒で、それ自体を向上させるのではなく、それに関連する行動を強化しましょうねという話です。

機能的文脈主義という考えは初めて知ったのですが「ふりかえり」や「フィードバック」するときにも使えそうですね。何か抽象的な判断(例えばあの人はやる気がない等)と思ったときは、どういう行動を見てそう思ったのか考え直して、その行動についてフィードバックしようと思いました。

心理的柔軟なリーダー

心理的安全なチームリーダーには「心理的柔軟性」が必要だという提案もありました。

  • 柔軟1:変えられないものを受け入れる
  • 柔軟2:大切なことへ向かっていく
  • 柔軟3:それらをマインドフルに見分ける

個人的にも大切にしていることでした。僕もコントロールできることに目を向けて、コントロールできないことは気にしないようにしています。そうすることがポジティブさを保つ秘訣だと思っています。本書では心理的柔軟性という言葉で紹介しています。

行動分析で心理的安全性を高めよう

行動分析学を活用して心理的安全性を高めましょう紹介されています。本書では「きっかけ→行動→みかえりフレームワーク」として紹介されています。「行動のきっかけ」と「行動後のみかえり(フィードバック)」を工夫して心理的安全性が向上する行動を増やしていきましょう。たとえば寒いとか暑いとかきっかけがあると、エアコンをつける行動をし、適温になるみかえりがあります。その経験があれば、また暑かったときに同じ行動を繰り返すことが増えます。

この考え方は行動に注目したシステム思考のループ図のような印象を受けました。改めて要素と要素のつながりを把握する大切さを感じます。増やしたい行動、減らしたい行動を見つけたときは、それに関連する要素にも着目しようと思います。スクラムマスターに求められるスキルの一つである「チームを観察すること」に繋がる気がしますね。観察って結局何をするのか分かりづらいのですが、行動のつながりを見つけて改善ポイントを探すことなんでしょうね。

まとめ

心理的安全性のつくりかた」を読みました。心理的安全性に関して、理論や考え方を専門家でなくても理解できるように簡潔に優しく説明してもらえる。さらに具体的な実践方法まで学べる書籍でした!心理的安全性を知りたい方、チームのパフォーマンスを上げたい方にお勧めの一冊です。